●弁当屋の弁当は白米が炊きたてであるところから、各チェーンの店名に「ほかほか」関係が多い。「ほかほか」は広辞苑によると「食べ物や体などが具合よく温まっているさま」とあった。実際の語感としては「具合よく」よりも熱い様な感じがする、が。

●コンビニ軍の台頭により、ほかほか王国は苦戦を強いられているのではないか。連邦の胴元「ほっかほっか亭」はそうした新興勢力とも戦ってゆかなければいけないし、同業者勢力とも争ってゆかなければならない。

●「ほっかほっか亭」の悩みは他にも良く似た店名の弁当屋が多数あることである。似たものとして、「ほかほか亭」、「ほっかほか亭」、「ほかほっか亭」、「ほか弁太郎」などがある。「ほかほか」では商標が押さえられないのであろうか。

●もしかしたら「ボクシングジム・ぼっこぼこ」や「学習塾・ばっかばか」、「大物衣料・ぶっかぶか」、「清掃業・びっかびか」、「昼寝スペース・ぽっかぽか」などという屋号の店があったら楽しい。

●実際にある楽しい屋号では「頭で刈る頭」(理髪)、「あかとり研究所」(玄関マット)「ずぼら屋」(河豚)、「サンマルク」(国道309号線沿の喫茶店)、などがあった。「あかとり研究所」と同業の「ダスキン」は、本当は「ゾウキン(雑巾)」という社名にしたかったのであるが、あまりにもアレなので英訳のダスター(duster)と雑巾を合体させて「ダスキン」という社名にした。

●豚饅の「蓬莱」は通称「551の蓬莱」で売っている。「551」とは「ココが一番」という意味の様だ。大阪では「肉饅」と呼ばず、「豚饅」と呼ぶ。大阪で「肉」と云えば 牛肉のことになってしまうので、わざわざ断っておく必要があった。

●関東では肉じゃがも豚肉が主流であると聞くと、東西の食文化の違いにはやはり驚く。東が豚で西が牛となった理由も何かあるのかも知れない。

●京都・新京極の「キムラ」で食べるすき焼きは手頃に純関西風の食い方ができるので、小拙は大好きだ。小拙の新作落語台本「鍋奉行」にはこの店の影響も反映されている。

●ダスキンは化学雑巾や玄関マットを貸し、定期的に洗濯したものと取り替えるビジネスだ。先行投資はリスクであるが、その後は擦り切れるまで繰り返し使用出来る。

●同じ様にダスキンがやっている「ジョーズ」という蟹の爪を食わせる店があって、ストーンクラブは抜いても生えてくるので、繰り返し爪を食わせることが出来る。ダスキン商法は中々面白い。

●果してドーナツは本業商法からかけ離れてしまったので、昨年は大いに叩か れた。同じくダスキンのとんかつ店「かつアンドかつ」はどうなるのか。


▲page top

turn back to home | 電藝って? | サイトマップ | ビビエス

まだいまだ p r o f i l e