8時45分にケンブリッジに到着。まず学校に。ここで最初の学生たちが降りる。ここで降りたのは寄宿舎生活を選択した学生たちのようだった。
9時に学校に到着。そこで残りの全員が降ろされる。そこからはさらにワゴンのような車数台に分乗して各家庭へ運んでくれる。われわれが乗り込んだバスには千葉の高校生とラテン系の女の子たちが。ワゴンの運転手の座席にはブラジルの旗が下げてあって、いかにもフットボール好きであることが知れる。ラテン系の女の子たちがサッカーの話を始める。ジダンがいいとかロナウドはどうしたとか、フィーゴはどうだとか、騒がしい。運転手も話を返している。
フットボール談義が一区切りしたところで、私と運転手は話し始める。日本から来たとか。イギリスも暑いと言うと、今日から暑くなったのだと言う。日本も暑くて湿度が高いと言うと、湿度に慣れているから日本人はいいだろうがイギリス人は慣れていないから大変だというようなことを言う。
9時30分にホストの家に到着。ラテン系の女の子たちはすでに降りていた。千葉の高校生にバイバイして娘と私は降りる。
娘と同宿することになっているスペイン人の女の子はすでに午後に着いていると言う。
運転手がドアをノックするとホストマザーが出迎えてくれる。
ダイニングに通される。スペイン人の子を呼んで紹介されるが、彼女は恥ずかしがってか、すぐに2階に上がってしまった。
以前ここにステイしていた日本人の女の子が、新たなステイ先と合わずに今日戻ってきていると言う。これからまた数ヶ月ここにステイする予定だと。呼ばれて出てきた子は23歳の女の子で、神戸出身だという。どちらの子も明るい感じだった。
ホストは43歳の一人住まいと聞いていたのでどんな人かと思っていたが、優しい感じの人でひと安心。日本人の子が戻ってくるぐらいだからいい人なのだろうと思う。
何か飲み物はと聞かれ、オレンジジュースを1枚ご馳走になる。
娘は、お腹は空いていないかと聞かれてだいじょうぶだと答えている。だいぶ緊張している様子。緊張しているかと聞くと、そりゃあ緊張するよと言う。私にも日本人の子にもホストにも、Don't
worry. No Problem. Take it easy. などと言われて、それでもまだ緊張している様子。
ホストマザーがタクシーを呼んでくれる。タクシーが来たので家を出る。家にいたのはほんの15分ほどか。
9時53分、タクシーでケンブリッジ駅へ。£7。さすがに真っ暗である。 ロンドンまでのチケットを買う。£17。
プラットフォームのモニターを見上げると、
22:31 London Kings X platform 4
22:34 London Liverpool St platform 3
とある。つまりもうロンドン行きはその2本しかないのだ。
10時31分はキングズクロス駅行き。10時34分はリヴァプールストリート駅行き。ガイドブックの地図で見てもどちらの駅の方がいいのかは分からない。どちらでも大して変わらないように見える。それならば少しでも早い方がいい。あとの方の電車を選んで、その時になってこの電車ではダメだよと言われても、もうその時はアウトだからである。
4番のプラットフォームには電車が止まっているが、誰も乗り込んでいない。これはロンドン行きかと駅員に尋ねると、そうだがまだ乗ってはいけないと言われる。そうは言われても、いつになったら乗り込んでいいのだろう。
22時31分に近くなってもまだ人は乗り込んでいない。もし電車を2本とも乗り逃がしたらロンドンには着けない。そうしたらどうすればいい? だんだん不安になってくる。今からケンブリッジでホテルが見つかるだろうか。ロンドンに予約してあるホテルの部屋は今でも予約解除されていないだろうか。薄暗いプラットフォームで辺りを見回すといかにも田舎駅。プラットフォームにあまり人はいない。
出発時刻の数分前になってアナウンスがあり、人が電車に乗り込む。私も乗り込んで、車内の他の客にこれはロンドン行きかと確認すると、そうだと言う。もし違う行き先になど行ってしまったらこんな悲劇はないのでここら辺は慎重になっている。
さっきワゴンの運転手にロンドンとケンブリッジは電車でどのくらいかかるかと聞いておいた。彼は、45分程度のもので、すごく近いよと言っていた。とすれば、11時15分くらいには着くだろうか。
しかしあとで分かったことだが、ロンドンとケンブリッジはノンストップの電車が結構走っていて、それで行った場合は45分だが、各駅停車で行くと1時間以上かかるのだ。そして私がその時乗り込んだのは各駅停車だったのだ。
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