8月某日
(共同通信)[8月2日23時47分更新]
「楽しみにやっただけ」虐待で女性兵士証言 イングランド上等兵は、たばこを口にイラク人男性の下腹部を指さしたり、収容者の首にひもをつけて引いているところを写真に撮られたりしており、検察側はこれらの写真が撮影された昨年10月以前に、刑務所内で収容者の反乱が発生したことで尋問・警備を担当する米兵の間に緊張が高まり、これを解消しようと虐待が行われたとの見方を示した。ただ、イングランド上等兵については、今年1月に陸軍捜査当局から尋問を受けた際、“緊張が高まっていたとは言わず、楽しみのためだと話していた”ことを明らかにした。(読売新聞)[8月4日15時20分更新]
交警察庁長「連続殺人事件の遺族に深く謝罪」(朝鮮日報)[7月29日10時22分更新]崔圻文(チェ・ギムン)
交番警官が失態認める 草加駅前の集団暴行事件 監察官室などによると、男性は14日午後7時25分ごろ、東武伊勢崎線草加駅前の同交番に駆け込み助けを求めた。カウンター内に警部補(39)と巡査(24)がいたが、男性は間もなく男3人に引きずり出された。交番の数メートル前でもみ合った後、男らは別の巡査(26)の制止を振り切り、男性を車で連れ去った。署員らは当初 “ 路上に横たわった男性を男らが囲んでいるのを発見した ”“男性は交番に入っていない”などと虚偽の説明をしていた。県警は関係者の処分を検討している。(朝鮮日報)[7月29日10時22分更新]崔圻文(チェ・ギムン)
もはやコメントするのもバカらしいくらい腹の立つ不祥事が連発し続けたこの数日間であった。なるたけ主観の入らない事実関係の列挙を行なってみたが、読者諸氏はどのように感じられるだろうか?
もちろん、事件を起こしたキチガイが一番悪いのは当然で、こういう連中は一刻も早く生物的にも抹消すべきなのだが、犯罪増加の一翼を確実に担っているのが実は警察の杜撰で誠意のない対応であるというのもまた事実である。
しかもその不手際を最初からなかったことにして平気でいるこの厚顔不遜さというのは、反吐が出るほどに最低だ。こうなってくると事実上の共犯者と言ってもいいだろう。しかもこのテの報道の場合、名前が出ないことも多い。
当然、なんらかの責任をきちんとした形で取るべきなのだが、たいがい逆切れしたようなワケの分からないコメントが出されて終わる。 官憲への国民の不信感はまるで癌細胞のように増大するばかりだ。
●頭脳警察は'69年12月、パンタ(中村治雄/vo.g)とトシ(石塚俊明/perc)が中心となって結成された。世界最古のパンク バンドと言われているが、当時、アメリカン ガレージ パンクといった連中がわんさといたので、これは当っていないかもしれない。少なくとも'76年のセックス ピストルズ出現の頃をパンク黎明期と考えるのは誤りである。
●バンド名はフランク・ザッパのファースト アルバム『Freak Out!』に収録された「who are the brain police」から取られた。毎日が事件であった'70年代の初頭、群雄割拠する日本のロック前史においてとりわけ多くの伝説的なステージを創出した頭脳警察の勇姿は、「世界革命戦争宣言」「銃を取れ!」「赤軍兵士の歌」の“革命3部作”をおさめ当然、発売中止になったライヴ録音のファースト アルバム、「銃をとれ!〜マラブンタ バレー」の鮮やかな疾走感で幕を開けるも、1ヶ月で発売中止となった2ndアルバムで存分に聴ける。
●もちろん現在はいずれのアルバムも簡単に入手可能だ。このファースト アルバムとThe Stalinのインディーズでのファースト アルバムが、かつて邦楽史上最もプレミアム〜だいたい25万円くらい〜 のついたアルバムだと筆者は記憶している。
●パンタというヒトは、実は大変なロマンチストであり、彼の中で頭脳警察はあくまでも闘争のための武器という特殊なバンドであった。ところが、リスナーの一方的な思い入れによって、反体制のパブリック イメージが異常に膨らんだ結果、若者からカリズマ的支持を得てしまったため、パンタ自身の音楽性と頭脳警察の両立が不可能になった結果、'75年12月、自爆する。
●ベルリンの壁が崩壊し、時代が大きな変わり目を迎えた '90年6月突如、再結成され、'91年2月という短い期限を設定して、京都御所でゲリラ ライヴを行なうなど勢力的に活動した。その間、2枚のアルバムと1本のライヴ映像を残した。ラスト ナンバーは「最終指令 自爆せよ」。頭脳警察は時代に召還される唯一のバンドなのである。 頭脳警察ほど自分たちの楽曲をある種の覚悟を持って演奏しているグループを筆者は他に知らない。唄われている内容は過激と言うしかない内容であるが、それが単なるファッションや洒落ではなく真剣に唄われていたところにあの時代の熱さがある。彼等が生み出した楽曲は当然、彼らにしか演奏できないし、また楽曲の側も頭脳警察以外の主を拒絶している。生み出された歌はそれが歌われるべき瞬間まで、主の帰還をじっと待っている。一億総カラオケ時代の昨今、この不可分な結びつきはもはや芸術的ですらある。
「世界革命戦争宣言」
(共産主義者同盟赤軍派
日本委員会 上野勝輝)