2000年
 

 二千年に一度の
 ぼくの天使
 さまよいながら
 美しくなって
 二千年に一度の
 流星にいだかれ
 くだらない質問ばかり
 
 愛があってもオチがない
 夢があってもイマじゃない
 羽を広げて はるかに還る
 
 二千年に一度の
 ぼくの天使
 かわいい人だよ
 五千年後も
 
 スカートを膨らませて
 空から降りてきた
 きみの天使によく似た
 トランペットをもって
 
 そこの丸窓から
 さっきのぞきこんで
 僕のことを、また
 笑っていたんだよ
2009年12月28日号掲載

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風船は3000mも飛んで
散り散りになるんだって
ならば、わたしは飛ぶより
赤い風船になって
すべてをありのまま
すべてをあたりまえに
愛す
 
ゆるやかな上昇と下降のあいまに
p r o f i l e