時として
括弧もルビもない世界で
ひとり、描く絵画は
七色の虹だけでは足りなくて
黒いペンも必要だった
わたしたち変わらないかもしれない
けれど、そんなものあるだろうか
変わらないものなんて
しるしを失くしてしまえば
なにひとつない道標
君のからだにたくさんの色粒を
まるでシャボンのように
水をまぜて描いてみた
色あせないほどに淡く
消えてはまた、浮かぶもの
2010年9月6日掲載
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