時として


括弧もルビもない世界で
ひとり、描く絵画は
七色の虹だけでは足りなくて
黒いペンも必要だった

わたしたち変わらないかもしれない
けれど、そんなものあるだろうか
変わらないものなんて
しるしを失くしてしまえば
なにひとつない道標

君のからだにたくさんの色粒を
まるでシャボンのように
水をまぜて描いてみた
色あせないほどに淡く
消えてはまた、浮かぶもの
2010年9月6日掲載

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風船は3000mも飛んで
散り散りになるんだって
ならば、わたしは飛ぶより
赤い風船になって
すべてをありのまま
すべてをあたりまえに
愛す
 
ゆるやかな上昇と下降のあいまに
p r o f i l e