の2年後、雑誌の評で『ハッピー・マニア』が取り上げられていて、面 白そうだったので近所の本屋で1〜3巻をまとめて買った。ものすごくおもしろかった。こういう連載ものだと「2巻くらいまではおもしろかったんだけどねえ」ということがあるけれど、段々おもしろくなるのだ。筆が踊っているというか。主人公・重田加代子(シゲタ、と劇中ではよばれている)の暴走劇が止まらない。まだ止まっていない。今もフィールヤング紙上で連載中だ。
シゲタは何で/何に暴走しているかというと恋人探し、という至極少女マンガ的なことなのであるが、少女マンガの場合、恋愛ものは
・彼が好きで告白しようかどうか
・付き合ったけどうまくいかない、
のパターンがある。でもこのマンガの場合シゲタの目的(最大関心事?)が、「どうしたら恋人ができるのか」なのである。
シゲタは美人に描かれている。ファッションも大変イケてる。好いてくれる男もいる(高橋という。東大に在学していたこともある、容姿はたぶん普通
)。にもかかわらず恋愛が成立しない。シゲタの言うところの「しびれるようでくるくるまわってて、甘くて苦しいしびれるような」恋は、いまのところやってきていない。
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