らく休載していた当コラムだが、ぼちぼちと再開していこうと思う。
なお、このコラムは参加型のオープンコラムなので、誰でも参加できることになっている。あなたが自らの愛読マンガについて綴ってみたいと思うなら、高梨晶の姓と名の間にあなたのイニシャルを入れるだけで執筆者の資格を得る。できるなら現代マンガについての膨大なアーカイブを作りたいと思っているのだ。
さて再開の最初として誰を選ぶか。すでに世に高い評価を得ている井上雄彦の『バガボンド』をもって再開の狼煙としよう。本誌の編集長もこれについて書きたいと言っていたが、仕方ない。早い者勝ちだよお。
ただし私が井上雄彦について語ることは果たして適任かどうかは自信がない。なぜから、私は彼の別の代表作『スラムダンク』も全巻読み通してはいないし、近作の『リアル』も読んでいないからだ。だからここではあくまで『バガボンド』に限って話を進めたい。他の作品については、誰かが補ってくれれば嬉しい。 |