2023年紙ジャケ大賞 選考経過
S:今年は十数年ぶりにT隊員が参加!
T:年末なんでちょっと寄っただけなんですが、よろしくお願いします
W:2人が3人になると大分違うなー
T:150%アップですからね
S:そんな賑やかな感じで第26回紙ジャケ大賞選考のスタートです!
‥
W:とはいえ、年々厳しいリリースが続いている
T:最近の紙ジャケCDってどうなんですか?
S:主に辺境プログレか、レア・グルーヴやフリー・ジャズがかろうじて火を灯し続けてくれてるといいますか
W:珍しいアルバムは、未聴だったら紙ジャケCDで買って聴いて、気に入ったらアナログ盤を買う流れもあるかもね。
やっぱり配信やYoutubeだと聴いた気がしないんだよね
S:CDも少し復活しつつあるようなないような‥根拠はないんですが
W:アナログ盤は、新品だとリイシューでも5千円以上してとても買えないからね
S:原料が高いのも効いてます
W:そういや、この大賞のトロフィーも高くなって、しかも前のデザインがなくなったりして、苦労してる
T:この催し自体、経費が高くなってるってことですね
【第26回紙ジャケ大賞 2023年グランプリ】
★★★JAGATARA★★★
S:今回は久保田麻琴による新規リマスターで、
暗黒大陸じゃがたら『南蛮渡来』はオリジナルジャケット、
『裸の王様』と『ニセ預言者ども』は、89年初CD化時の
ボーカル再録音でのゴドウィン・ロギーリミックスを採用している
W:前回2007年紙ジャケはOTOによるリマスターだったんだけど
オリジナルのアナログ盤ミックスを使ってた
S:07年リマスターは配信でも引き続き聴けるので、比較するのも楽しいですね
W:今回のゴドウィン・ミックスは歌詞を変更しての録り直しだから、
これがやはり最終系ってことなんだろうね
T:なんだかんだで元々のミックスに種類があるって、リイシューするメーカーにとっては
オイシイですね
【ROCK/POPS部門】
部門賞:「ザ・モダン・ラヴァーズ」
S:これはエア・メール・レコーディングスから単体で復刻されたオリジナル・モダン・ラヴァーズですが
W:最近、オリジナルのアナログもメチャクチャ高いね
S:元々が未発表曲集で編集盤のくせに、最初のHH品番とか3万とかするんで、何でだよ?って
オマケのシングル復刻がポイント
W:オマケのシングル、試しに聴いてみたら「ロードランナー」はちゃんとアルバム・ヴァージョンと
違うヴァージョンだった
T:それはポイント高いですね
ボスの紙ジャケは今回は近年盤も
W:最初の回収騒ぎが伝説になってるのか、ブルース・スプリングスティーンの紙ジャケはいつも
話題になるね
S:今回は許諾ちゃんと取れてんだろうな?ひっくり返らないよな?ってドキドキする
全25タイトル、初紙ジャケ化も多数あるんで、これがグランプリでもよかったんだけど
W:帯がね、巻き帯なのはいいんだけど。見開きジャケに丸ごとかぶせて巻いてあるんで
開けようとしてバリッといきそうになった
5位にはPYE時代のクォーも
S:痒いところに手が届くエアメールさん、、
W:ボーナス入りでポスター復刻でリバーシブル帯。
去年はエアメールの丁寧なリイシューが光った
その他にも来日記念でドゥービー・ブラザーズ、デフ・レパード、ハロウィン等がリリースされ
近年盤の初紙ジャケ化も含んでいたのが特徴。全部揃えるのかけっこう力がいるけれど。
ハイレゾCDも引き続き
ユニバーサルのハイレゾMQACDも続いていて、23年はレア・アースなんて渋いところまでリリースされた。
プログレ辺境系では、アルカンジェロとベル・アンティークがコンスタントにリリースを続けてくれている。
2023年のそれ聴いたことないぞ!は、インターナショナル・ハーヴェスターを選出した。
ノミネート以外にも、ポーキュパイン・ツリーやスティーブ・ハケットがリリースされたが
もはや高くてフォローできない状況に。
W:今年も結局けっこう出たけど、不況が直撃してて財布が辛い
S:すべて会計責任者のせいってことで
【JAZZ & SOUL & RARE GROOVE部門】
部門賞:ブロッサム・ディアリー:フォンタナ・イヤーズUHQCDリイシュー
W:去年からジャズとソウルとレアグルはいっしょくたの部門になったんだっけ
S:もう初紙ジャケなんてのはほぼP-ヴァインなんですが、
23年はユニバーサルも少し趣向を凝らしてきた感じがありますね
SONYのWe Want Jazzシリーズはお得だがプラケ
S:SonyはWe Want Jazzシリーズを一挙に104タイトル出して、
マイルスなんてステレオ/モノラル+ボーナスで2枚組2千円とか、大丈夫なのか?って値段
W:これが来年紙ジャケで出てきたら怖いね
【J-ROCK/J-POP部門】
部門賞:暗黒大陸じゃがたら/じゃがたら
W:J部門でリリースされた紙ジャケは品質が高くて
S:高田渡、大塚博堂とか渋いところもありましたね
Phewは92年リリースだけど、CANやDAFのジャーマン・ロックが勢揃いしていて見逃せない
カラーヴァイナルも同時に出た
T:紙ジャケとアナログが両方でるリイシューも増えてきそう
【ワールド・その他の部門】
【海外部門】
【特典賞】
該当作なし
【選考を終えて】
W:去年はようやく本が出たんだよね
S:3回延期を繰り返したんですが、9月にようやく『初盤道』が
DUブックスのサイト
レココレの連載70回分+特集9回分+書き下ろしで80回分入ってますんで、みなさんどうぞよろしくmm
ようやく出ましたモグラのディグ郎
T:おめでとうございます。イベントもやったんですね
渋谷でも発売イベントやりました!
S:結局、下北沢、渋谷、大阪、名古屋、お茶の水(インナー)、渋谷、下北沢で7回かな
W:もう7回もやったんだ!でもまだ肝心なあそこではやってないのね
S:そうなんですよ、
本の内容が実際の音で聴けるってことで、おかげさまで大変好評をいただいてまして、
今年もやろうかな、って思ってます。
3月あたりに待望のアレ特集をやるんでぜひ
W:アレか
S:はい、アレをあそこで
W:じゃあ紙ジャケ同様楽しみにしてるわ
S:今年もよろしくお願いします
(了)