Mariah Carey:Vinyl Records
マライア・キャリーのアナログ盤 2014/09/06
なんたってセールスは凄いぞ!
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8年ぶりの来日公演まで後1ヶ月くらいということで、マライア・キャリーの アナログ盤についてまとめてみました。 探検隊の特集としてはかなり異質なんで(紙ジャケ出てないし)、普段見てい ただいてる方々はまったく興味ないかもしれませんが‥。 でも、全世界のトータル・アルバムセールスが2億枚以上!というビートルズ やプレスリーに並ぶビッグスターですからね。特集くんでも悪くはないかと。 まあきっと8年ぶりの来日といってもレココレで特集組まれることはないだろ うし(ニーズもないだろけど)。 90年代の歌姫、ポップアイコンではあるのですが、私なんて当時はCDやレコー ドなど買ったことがなく(オイ!)、メディアで流れてる曲を聴いたことがある 程度でした。 じゃあなんでいきなりこんな特集やってるかと。 この間90年代に出たアナログ盤を調べてた時にebayを見てたら偶然マライアの アルバムが高額で取引されているのを見てビックリしたから、というのが発端で して、まったく自慢できるようなもんではないです。 90年代アナログの特集はこちら90年代のアナログ盤特集
だからマライアの音楽とか、恋愛歴とか、体型の変遷とかはこの特集ではあま り触れてませんのであしからず。そうした本来あるべき基本的で重要な情報は、 きっと数限りないサイトでご確認することができるかと思います。 ================================================================================================================= リリースされたアルバム マライア・キャリーのアルバムは、ベスト盤、マキシ(ミニアルバム)、サン トラをいれて全部で14作がアナログ化されています(シングルのぞく)。 1800万枚売った1998年の『ザ・ワンズ(#1s)』を境に14枚を並べるとこんな感じ。
(上写真上段左から) 1990 MARIAH CAREY / C45202 1991 EMOTIONS / C47980 1992 MTV Unplugged EP / 471869 1 (ミニアルバム) 1993 MUSIC BOX / C53205 1994 MERRY CHRISTMAS / 477342 1 1995 DAYDREAM / 481367 1 1997 BUTTERFLY / 488637 1 1998 #1s / C2 69670 (ベスト盤) (下写真上段左2枚目から) 1999 RAINBOW / C2 63800 2001 GLITTER / 10797 1 (サントラ) 2002 CHARMBRACELET / 440063447 1 2005 THE EMANCIPATION OF MIMI / B0003943 01 2008 E=MC2 / ISLB102720 1 2009 Memoirs Of An Imperfect Angel (Collector's Edition) / B0013274 今回アナログ盤が確認できなかったのは下記のタイトル。 2001 グレイテスト・ヒッツ(移籍時のコロムビアのベスト) 2003 ザ・リミキシーズ(リミックス集) 2008 マライア・ザ・バラード(バラード集) 2010 Playlist: The Very Best of Mariah Carey(リマスターベスト盤) 2010 Merry Christmas II You(クリスマス曲集第二弾) 2014 Me I Am Mariah.. (現時点の最新作) ほとんど編集ものなんでまあアナログでなくてもいいっちゃいいのですが、最新 作『Me I Am Mariah..』のアナログ盤がないのは少しさびしいですね。
ファーストからサードまでは米国盤が存在
前の90年代特集でも書きましたが、マライアの初期は米国版の他に、英国/欧州 盤があります。音はCD時代だし、変わらんだろ、と思ってファーストを米英で聴き 比べたら、これがやっぱり本国盤の米盤が鮮度が高い。 なんでこんな時代になっても?とアナログ盤の奥深さを痛感したわけです。なの でオリジナルである米国盤がリリースされていれば、当然そちらを選ぶと。 ところがオリジナル盤のくせに米盤は数が少ないようで、欧州盤ばかり出てくる。 ホントまいりました。しかも高いし(笑)。 サードなんてCDが100円以下、欧州盤が千円くらいなのに米盤は3千円!足下み られてるなー。 また、マライアは韓国でも人気があったようで、この3枚はKOREA盤もよくみか けます。他にブラジルやアルゼンチンの南米盤も存在しています。
『Emotions』の米国盤
超高域の「ホイッスルヴォイス」で世界を驚愕させた「エモーションズ」は同名 のセカンドアルバム(写真左)に収録。 同曲の12inchシングルも米国盤があります(写真右)。 12inchは基本、DJ MIXというかダンスMIXを数種収録していて、音もそれなりに えげつない感じ。実用向き?なんで部屋で鑑賞するには今ひとつではあります。 90年代はクラブユースの需要が多かったのか、この後も米国盤の12inchはコンス タントにリリースされますが、LPアルバムの米国盤は残念なことに上記3枚でいっ たん終了してしまいます。
米国盤がリリースされなかった4枚
92年の『MTVアンプラグド』はミニアルバムだから、という理由からかも知れま せんが、94年から97年までの絶頂期のアルバムが米国でLPがでなかったのはとても 残念。 写真の4枚はすべてオランダ盤です。 オランダ盤ですが、『クリスマス』と『バタフライ』はかなりなプレミアがついて います。
この後バックサウンドがほとんど打込みになってしまうので、左の『MTVアンプラ グド』がたとえオランダ盤とはいえアナログがリリースされていたのはとてもうれ しいことです。 92年のアンプラグドといえばエリック・クラプトンにも同様のレコが、かつ、こ れまたEU盤のみアナログがあって、そちらもCDとは違った臨場感のある音質で人気 です。 写真右の『デイドリーム』も絶頂期の1枚。TOMTOMクラブを引用した『ファンタ ジー』が有名ですが、個人的にはジャーニーのカバー『オープンアームズ』が好き です。米国盤があったらなぁ(シングルはあるんですが)。
日本でも大ヒットしたクリスマスアルバム。家内がCDを何度もかけるので私も覚 えてしまったくらい。オランダ盤アナログは人気ありますが、このアルバムはCDで 聴いた方がいいかもしれません。 右の『バタフライ』は日本で大ヒットしたためか、日本にアナログ盤がけっこう あります。オランダ盤です。収録曲「ハニー」の12inchは米盤があります。 2014/09/27追記 最近のカセット人気?でついつい買ってしまいました。 とはいえ中古のカセットなのでそんなに高くなかったです。
このアルバムを女性の方はよくカワイイといいますが、白に赤なら「カワイイ」のか? そうすっとシャアもカワイイ? しかもカセットならちっちゃくてさらにカワイイ?
開くとビロビロビロー、っとジャバラでなかなかうれしいのですね。
「インドネシアでの販売に限る」とクレジットが。 地域によってはまだまだカセットは流通していたんですね。
ジャケについてるシールは輸入許諾用。COLUMBIAの商標を使っているため、輸入 時に許可を得る必要があるんですね。 なんでかっていうと米国のCOLUMBIAは日本のソニーの取り扱いですが、コロムビ アの商標自体は日本コロムビアが(ああややこし)。 この問題はビクター犬とかでも昔からありますね。 ま、とにかく、オフィシャルの正規シールです。中古でも貼ってあれば正規輸入 品であったということになります。 写真のブツはムリに剥がそうとした形跡がありますが、やめてくれ、と(笑)。 オフィシャルのシールなんで剥がさなくていいんだー。
米盤復活!
98年のベスト盤から再び米盤がリリースされるようになります。 写真は日本の正規輸入品でシュリンクの上にグレイのステッカー。赤のステッカ ーのタイプもありますが販売地域によって色を変えていたのではないかと思います。 日本ではこのグレイのステッカーがポピュラーですが、アメリカでは逆にレアな のかebay等で高額で落札されたりしてます(出品はほとんど日本のセラー)。 デザイン的にはグレイの方がしっくりきますね(逆に目立たないけど)。 またこのアルバムには1枚もののプロモ用ピクチャーディスク(日本製)がある らしいです。 2014/09/27追記 これがその98年のソニーによるプロモPictureDisc。 日本盤のアナログというのがけっこう珍しい。高くはない。
11曲収録。こっちがB面かな?
回るとそれなりに楽しい。わりと重量があります。
99年コロムビアでの最終作『レインボー』。こっから後はすべて米盤。上記のベ ストを除けば2枚組アナログでのリリースもここから。
01年の『グリッター』は映画のサントラといった扱い。映画は大コケしたそうで この盤も人気がないのか最安。高額で移籍したにも関わらずVirginからのリリース はこの1作で終了。なんかセックス・ピストルズみたいなことやってたんだな。
02年Island/Def Jamに移籍しての『チャームブレスレット』。Def Jamのせいか さらにHIPHOP色は強くなっていて個人的には苦手。
05年『ミミ』。知ってる曲1曲もないけど、これは一聴して力が入ったいいアル バムと感じる出来。
08年『E=MC2』は前作の続きといった感じ。2ツ折で広げるとポスターみたいにな るインナーがうれしい(写真左)。この形式のインナーはこのアルバムだけ。
09年『メモワール』。現時点での最後のアナログはデラックスエディションという 位置づけ。 CD2枚に白色のカラーヴィニール2枚、フォトカード6枚が箱に入ってる豪華使用。 2枚組メンドくせーなーと思って聴いてたらD面の最後にフォリナーの 「I Want to Know What Love Is」が入っててビックリ(もちろん知らなかった)。 ヴォーカルの力が強いので、こうした名曲のカバーだけでも十分いけちゃうんですね。
12inchのアナログはいっぱい出てる(写真は氷山の一角)
その他もちろん12inchシングルはいっぱい出てて、追いきれません。 値段は大体数百円で、アルバムと比べると安いんですが、収録されてるのが、なんと かMIX、かんとかMIXの連続で、正直いってついていけず、あまり揃える気にもならな いといいますか。 マライアのアナログに関する基本的な情報はここまで。 さーこっからいつものように奥の細道に入ります(笑)。 どんどん掘っていきますんで。 ================================================================================================================= デビューアルバム、初版の謎!? アナログで聴いて気に入っているのは前述の『MTV アンプラグド』とファースト。 ヴォーカルがポッと前にでてくる感じはアナログならではですし、やはりアコース ティック楽器が活躍しているのは聴いていて楽しいです。 デビューアルバムでは冒頭から沈み込むように鳴るマーカス・ミラーのブリっと したベースがお気に入り。 A面最後ではリチャード・ティーのピアノだけをバックにマライアのヴォーカル& コーラスが堪能できます。 他にもドラムではナラダ・マイケル・ウォルデンやオマー・ハキム、ギターではマ イケル・ランドウ、ヴァーノン・リードにナイル・ロジャースと意外と豪華なんで すよね。 90年代はCDが売れに売れた時代なので、プロダクションもお金をつぎこんで贅沢 に制作されたものが多いんですが、とりわけこのマライアのデビューアルバムは如 何にコロムビアが力をいれていたかがわかる出来となってます。
左が米盤でUS COLUMBIA C45202 右が英盤でUK CBS 466815-1 90年6月発売。当時アナログの生産枚数も少なかったでしょうから、これがオリジナ ルでいいんじゃないかと。
他のセカンドやサードも含めて英か米かは裏ジャケで見分ける方が確実です。 写真左の米盤はCOLUMBIA表記、 右の英盤はCBS表記で、LCやCBなどの欧州向け販売用の記載が見えます。 これはちょっと覚えておいてください。
米盤のレーベル。おなじみ赤金のコロムビアレーベル。 MASTERDISK DMMの刻印。 なぜかマトは1A/3Aしか見かけないんですが...。
英盤のレーベル。CBSです。 音質は英盤らしい端正で重心が低めなサウンド。鮮度やキレ、音の立ち上がりの鋭さ は米盤にゆずります。 マトはA1/B1のいわゆるマト1しかみかけません。
写真上米盤のタイトル文字は白文字。 下の英盤の文字は金文字。 これがどうもフに落ちないんですよねー。 デザイン的にはどうみても金文字の方があってる感じなんですが。 米盤は安価で大量販売するためコストを削減したのでしょうか? でもコロムビアが大金かけて売り出したわけですから、コスト削減っていっ ても? それに英盤の他の、欧州盤、KOREA盤、南米盤も金文字なんでなんだかおかし いわけです。
当時はシュリンクの上にステッカーを貼って売られていたとのことなのでス テッカーも確認してみましょう。 写真上米盤は四角ステッカー、黒字に金文字。 下の英盤は丸ステッカーで、黒字にタイトルあわせの金文字。
米盤。ステッカーに金色使うなら、なんでタイトルに使わなかったんでしょ? と思ってしまったわけです。 これが1番目の謎。 もうひとつはマトが1A/3Aしかみかけないこと。何枚か買ったり検盤したり、 ebayのセラーにメールで確認してみたりしたのですが、やはりこのマト。 他に2A/3Aとか3A/1Aとかあればそれっぽいんですが、90年代でDMMで1A/3Aって B面だけなんかあったのか?と思ってしまう(これをいぶかしんでしまうこと 自体すでにレコードジャンキーというか、発病してしまっているわけですが)。 これが2番目の謎。 なんか変だなー、どーも釈然としないなーと思いながら日々を送っていたの ですが(そんなに深刻ではないのはご想像の通り)、ある日こんなものを 発見してしまうわけです。
あれ?これ、金文字だけど、四角いステッカーだ。しかも透明タイプ。 四角いステッカーは英盤ではないはずだしー、と。 最初は英盤の、ステッカーが違うタイプかと思ったわけです。 で、まあとにかく裏ジャケを確認。
なんとー!!コロムビアだ!
一番左が今回発見した金文字盤。 みごとにCOLUMBIA表記、品番C45202の米盤ではないですか! しかも、ちょっとヘン。 真ん中が白文字米盤の裏、一番右が英盤の裏ですが、 今回のものだけB面ラストの「LOVE TAKES TIME」の表記がありません(赤線部分)。
上が通常米盤、白文字。 下が今回の米盤、金文字。
裏ジャケにはないものの、透明ステッカーには「LOVE TAKES TIME」の表記が あります。 もしかして、これか? これが米初版、ということはオリジナル・ファーストプレスということで、 ジャズでいう完オリ? まさに ピンク・フロイド『狂気』のソリッド・ブルー、 キャロル・キング『つづれ織り』のテクスチャーみたいなもんなのか? 他国盤の初版にあって、オリジナル国盤だけ違うというのはおかしいぞ、の 法則発動ということで、 やはり米初版も金文字だったんでしょうか? ん?CDはどーなってんだろ?(当時はCDがメインなのでフツーは逆ですが)。 と思ってCDを確認しにレコファンにいってみたら、カンタンにありました(笑)。
左が金文字米盤CD、右が白文字米盤CD。 マライアのCDにしてはちょっと高くて金文字が480円、白文字が380円でした。
背表紙。左が白文字盤で背表紙も白文字。 右が金文字盤で金の地に黒文字。 やっぱり金文字の方が豪華で、初版っぽいんですが。
CD裏。左が金文字。こちらもアナログ同様「LOVE TAKES TIME」は表記なし。 曲自体は収録されてます。
盤面は同じですがマトは 金文字盤が 2A CK45202 02 A 白文字盤が 3A CK45202 35 C2 なので、マトだけみても金文字盤が先に出たのだと思います。
歌詞カード。 上の金文字盤は「PRISONER」でアルバムが終わってて、「LOVE TAKES TIME」 の歌詞がありません。 下の白文字盤は記載されてます。 てことはですね、オリジナルの米盤は最初は金文字だったのだが、 なんかのミスで「LOVE TAKES TIME」が記載もれだった? 逆にいうと、「LOVE TAKES TIME」なしのミスクレ盤が金文字盤で、 すなわち初版ということになります。 なんで、こんなミスが起きちゃったんでしょ?しかも米盤だけ。 と思ってネットを検索してたら「LOVE TAKES TIME」のwikiにちゃんと書いて ありました(爆笑)。 wikiはこちら
要するに、 ・アルバム制作の最後になって「LOVE TAKES TIME」ができちゃった ・気に入ったマライアが、ツアー中の飛行機の中で会社のお偉方にデモを聴かせて力説。 急遽アルバムにいれることに! ・しかし、その時にはすでにジャケは刷り上がっており、マスタリングも終わっていた。 ・急遽アファナシエフが呼び出されて、デモを元に3日で仕上げてマスター差し替え!! ・結局この曲はアルバムからのカットシングルとして9月に発売されて1位を獲得した。 んで、CDとカセットにはこの曲の表示がない初回盤が存在すると書かれてますが、 アナログ盤もそうだったんですね。 すごいなwikiって(笑)。 この件、フアンの間では昔から有名だったんでしょうか?アナログから遡って 掘ってった私が通常と違うルートでたどりついちゃったんでしょうかね。 マスタリングが終わってたのに急遽追加した件は、物的証拠が残っております(笑)
ライナーのクレジットがこんなことに(爆)
当初マスタリングは名手ボブ・ラディックが手がけていったん完成。 なのでALL SONGS MASTERED BY BOB LUDWIG。RLのサインで有名ですね。 きっとこれがB面も含めて両面マト1Aだったんでしょうね。 ほんで、そのマスターのケツに急遽ハウイー・ワインバーグがこの曲だけマスタリン グしてくっつけたと。ハウイーは同じMASTERDISKスタジオのエンジニアでHWのサイン で知られてます。 そんでこれが3Aと。 wikiによると、アファナシエフが急遽仕上げたマスターは、一度会社のチェックで ヴォーカルをあげるように変更させられたと書いてありますから、ヴォーカルあげ る前のヤツが2A、ヴォーカルあげが3Aなのかもしれません。 なので1A/1Aが米盤に存在しないのは、マライアのわがままが爆発したのが原因って ことですね(笑)。 もーね、デビューアルバムからこんなじゃレコード会社も大変だwww
白文字にしたのは ・ミスクレの初版ジャケと区別しやすいように白にした ・急な変更だったので、特色の金の使用が印刷に間に合わなかった ・すでに1回ジャケを印刷してて、それを廃棄するので、できるだけコストをかけ ないように印刷し直した。 上記のいずれかか、それらの複合だったんでしょうね。
調べてて気づいたんですが、このアルバム、AADでした。 アナログ録音、アナログミックスだったんですね。 どおりでその後のアルバムとは音の質感が違います。 特にアナログ盤はアナログ録音の到達点といいますか、24年たった今でも あまり古くさい感じはしません。 =========================================================================================
今回も掘ったなぁ... マライアの初回盤、意外な謎が隠されていて、なかなか楽しかったのですが、マライ ア・キャリーでこんなことやっても、誰も面白がってくれないんじゃないかと不安で もあったりして(同じことやってる方いないだろうし)。 せっかくここまで掘ったんで、今度の来日公演は観に行ってみようと思って ます。 ... =================================================================================================================== <了>2014/09/06