Velvet Underground&Nico......Verve!
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ、ついでにヴァーヴ 比較検証


THE JAZZ OF AMERICA IS ON VERVE
THE WIT OF AMERICA IS ON VERVE

60年代のVERVEのレコード袋。JAZZとWITのレーベルであった。
下も60年代のVERVEのレコード袋。
エラ、アストラッド、ゲッツ、エヴァンスと錚々たるジャズの巨人が並ぶ




で、今回はヴァーヴのWITの方?、VUの通称バナナを比較してみました。
<Velvet Underground & Nico>

アンディ・ウォーホールのバナナが剥がせるジャケで有名なこのアルバム。発売当時はま
ったく売れず、どちらかというと美術の分野で話題になっていたそうです。もちろんジャ
ケ自体がアートなわけで、紙ジャケ化が切望されていた1枚。
今回の比較は残念ながらあまり多くないのです。すいません。一時はバナナ30種くらい
並べて..なんてバカな企画もあったんですが、意味がなさそうなのでやめました。
写真はLP左から
US Verve V5008 ('67 ,Mono,Original blue label, 2nd version cover:Gatefold,Peel Bnana,Sticker on Back)
JP Verve/Polydor 23MM0191 ("7?,Stereo,2nd or 3rd,Gatefold,Peel Banana,Torso in Back photo)
	ロック・コレクター・シリーズ第2集。ちなみに「ホワイトライト〜」、「III」、「チェルシーガール」はこのシリーズで日本初登場
JP Verve/Polydor 18MM0526 ("82,Stereo,Digital remaster,Gatefold,Peel Banana,Torso in Back photo)
中央が紙ジャケのCD
JP Verve/Polydor POCY9001 ("00,Stereo,'96 Digital remaster,Gatefold,Peel Banana,Sticker on Back)

なおオリジナルの米ヴァーヴ盤は1stカバーがトルソ(胴体の像、後述)ジャケと言われているもの。
2ndカバーがそのトルソの部分にステッカーを貼って隠してあるもの。
3rdカバーがトルソをエアブラシで消してあるもの。
4thからステレオのみとなり、バナナが剥がせなくなっているとのこと。
ステレオの品番はVがV6になります。これはヴァーヴの流儀に準じたもの。

英盤の初版はシングルカバー。
日本初版はMV2060で紫と黄色の帯がついています(2ndとの話もあり)。
我々が見かけたものはこのMV2060でバナナは剥がせるが、シングルジャケというヤツ。
裏表ともコーティングジャケで、その上からバナナが張り付けてある。
JP Verve/Polydor '73? MV2060
日本盤の解説は96年に大鷹俊一氏が新たに書き下ろすまで、ず〜っと73年のかまち潤氏の解説でし
た(だから日本初版は'73年ていうこと?)。

他に最近限定で黄色いカラーレコードがでていました。
シンプリーヴィニール重量盤(SVLP90 「ホワイトライト〜」「III」「ローデッド」も出ています)
モービル・フィディティ社のCD(UDCD695,'97,ウルトラディスク2「オールトゥモロウズ〜」の
別ヴァージョン、シングルトラック・ヴォーカルのステレオミックス入り)もあります。
またバナナが剥がせるCD5枚組のBOXセットも見逃せないところです(なんだかんだいって買っ
ていませんが)。


内側。上がオリジナル、下が紙ジャケです。左から帯、ジャケ、ブックレット、CD。
忠実に再現され、このアルバムに関してはレーベルも青レーベルが復刻されています。

左はオリジナルのレーベル。赤線部分にMetro-Goldwin-MayerのMGM表記が入っています。
右が最近の再発盤のレーベルで、赤線部分のMGMの住所がHollywoodになっています。
後10年くらいたって再発盤も状態が悪くなったら、レーベルの住所以外で見分けるのは難しくなる
かもしれません。

オリジナル裏ジャケの表記。再発盤でもこのままのものがあるので注意。

背表紙。一番上が紙ジャケ、一番下がオリジナル。真ん中2枚は日本再発です。
Produced By Andy Warholのクレジットが見事に復活しています。

さて問題の裏ジャケです。今回の紙ジャケ化はステッカーでトルソを隠した2ndヴァージョンを復刻
してあります(それも急遽、ということで帯にもそう書いてあります)。
従って探検隊もステッカーが貼ってあるものを探すことになっちゃって...これがタイヘンでした。名
盤なんですが、発売当時は売れてなかった、っていうキンクスもそうですが、こういうのが一番大変
でして。でもなんとか入手しました。上の写真は左がオリジナル、中央が紙ジャケ、右が日本再発盤
です。赤で囲んであるのがそのトルソっていわれてるものです。


え〜、まことにすいません。上の赤丸で囲んであるのはもちろんルー・リードでありまして、トルソと
いうのはそのルーの上にひっくりかえってうすくかぶってる顔でございます。上の写真にはありませ
ん。ご指摘いただいた方々ありがとうございます。トルソ部分の写真がとれ次第またUPいたします。

ステッカー部分。貼ってあるステッカーはもとより、貼ってある位置、スターリングの頭がちょっと
切れる位の貼り方が再現されています。お見事。

で、紙ジャケのステッカーをはがして比べてみました。残念ながらオリジナルのステッカーは、グス
グス、勇気がなくて剥がせませんでした。愛用のシールはがし液を使うとステッカーの方がボロボロ
になっちゃうし、すでに33年の時を経ていてうかつに触れられない〜。ごめんなさ〜い。
で、赤丸部分がトルソです。当時のVUのライブ(ていうかEPIというパフォーマンスですが)は
ステージのバックにウォーホールのフィルムを流していたので、そのフィルムの一部が写真に写って
いるわけです。で、そのフィルムに写っていたエリック・エマーソンという役者(パフォーマー)が
クレームをつけた(噂によるとクスリ代が欲しかったらしい)ため、急遽ステッカーを貼ってこのト
ルソを隠したようです。従ってステッカー以外は1stも2ndも同じ(はず)。きれいに剥がせば1stヴ
ァージョンになります(えっ、マトリックスはどうしたって?この盤、マトリックスの枝番がなくて
マスターナンバーにAとかBで終わっているのです)。
なおエリック・エマーソンはその後もNYのアンダーグラウンドでしたたかに生き続け、ウェイン・
カウンティとバンドを結成したりして、70年代中盤のNYパンク・ムーブメントでもちょこちょこ
顔を出してきます(もしかして別人?)。

かさねがさねすいません。上の赤丸で囲んであるのはもちろんルー・リードでありまして、トルソとい
うのはそのルーの上にひっくりかえってうすくかぶってる顔でございます。上の写真のLPの方にはあ
りません。ご指摘いただいた方々ありがとうございます。トルソ部分の写真がとれ次第またUPいたし
ます。

で、では、肝心のバナナを剥がしてみましょう。
S:ホ、ホントに剥がすの?
Y:ったり前だろ!検証にならんだろ!
S:ボ、ボクのオリジナルはやめて、たのむからヤメテ...
Y:今さら何いうとんじゃ!オリジナルはがさんでどうすんじゃ!
  ではでは........(!!!).......あ〜これはだめだ、とてもはがせん。もう完全にくっついててバ
  ナナをボロボロにして剥がしても肉棒はでてこないかも...
S:あ、あ、くずれてる...
Y:これはヤメトコ。日本盤だ。
S:に、日本盤なら82年のヤツだよねっ!70年代の黄緑帯じゃないよね。
Y:昔買った時、一回剥がしただろ!
S:で、でももう剥がせないよ、きっと、これもくっついてるよ。この帯付きだってけっこう高いよ。
Y:帯に興味ないくせに今更泣き言うな!とにかくオリジナルに近い方からトライだ!そ〜れっと!!
S:(ギャ〜!!)
Y:あ〜ほんとだ。これはもう元にもどんないや。途中でバナナがくずれて穴あいちゃった。
S:................。

ということで剥がしました。肉棒はいうまでもなく再現されています(ソレダケノタメ?)。

で、懸命に修復した日本盤ですが、赤丸の部分はバナナがくずれて穴が開いたままです。
価値半減は必至でしょう。

<で、ジャケのどこが違うの?>
Y:で、君がデータベースでいってた、”違う”っててのはどこが違うの?
S:ほら、見てください。

S:なんか、配置っていうかレイアウトがオリジナルと他の盤は違うでしょ?
  やっぱアートなジャケだけに、この辺のバランスって大事だと思うんですよね。
Y:うーん確かに違うな。具体的にいうと....

S:赤で線を引いた位置で分かると思うんですが....
Y:て、ゆーか、これって、君のもってるレコードが印刷が上にずれてるだけなんじゃない?
  他のオリジナル盤も全部こうなの?
S:うーん他のはちょっと。で、でも有名な"peel slowly and see"って言葉の位置がヘタの途中にある
  って変じゃないですか?やっぱり”剥がせ”っていうならヘタの先から剥がすだろうし、そこに
  指示してあるのが適当かと。

S:これは裏ジャケ左下の品番の位置ですけど、もし印刷が上にずれていたとして、ズレを直すと品番が
  切れちゃいますよね。
Y:まぁねぇ。でも百歩ゆずってモノ盤がそうだったとしても、ステレオはこの紙ジャケの位置でいいん
  じゃないの?こっちの方がセンターにバナナがあって自然だよ。
S:そうかぁ。
Y:ま、これはステレオオリジナルかなんか見てから結論だせば?DIGっていう雑誌が今度VU特集す
  るらしいし。ね。
<追記>
その後の調査でやはりステレオ盤はセンターでオリジナル通りであることがわかりました。
したがって紙ジャケのレイアウトはあれでよいのです(スンマセン)。

<音質など>
昔っから、すげぇ音が悪いとか、デモテープがそのままレコードになったとか言われてるこのアルバム。
レコード会社が決まる前からウォーホールのプロデュースにより録音は進行。マイクが4本とかいう苛酷
な状況のもと、66年4月にはひとまず終了している。この66年から67年にかけてというのはロックにとっ
て非常に興味深い時期でもある。
録音を終了したVUのメンバーの前に現れた米のロック的事象は次の通り。
66年5月には「ペットサウンズ」が登場。
66年夏、VUはMGMからお金をもらってLAで4曲録りなおし。「僕は待ち人」、「オール・トゥモロ
ウズ〜」、「ヘロイン」、「毛皮のヴィーナス」。これも満足の行くレコーディングではなかったようだ。
この夏、8月には同じくヴァーヴからもう一つのWITの雄?、ザッパの「フリーク・アウト!」が発売
される。一説によるとヴァーヴはこっちの方の宣伝に予算をかけたため、VUの方はほとんどプロモーショ
ンされなかったとのこと。ヴァーヴでもWIT方面の予算は2枚分もなかったってことか?ま、やっぱ変
わっているといってもザッパの方が多少ドゥワップなんか入ってるし、比べれば明るいからかな?
またこの66年にはジェファーソン・エアプレインやファグスもデビューしている。

で、あくる67年3月にようやくこのアルバムが発売される(シングルなんかでつないでいたが)。
この67年はアメリカでもテキサスの13thフロア・エレヴェイターズやシスコのデッドなど重要なバンド
がデビュー。だがやはり67年6月に発表された「サージェント・ペパーズ〜」が分岐点になってしまう。

こうした状況でリリースされたVUの1st、音質の方はどうだったのか?
Y:なんでわざわざモノ盤買ったの?
S:だってこれのステレオって、バランスに無理があるじゃない。とにかく振りました、って感じで。当
  時のステレオは大方そうだったんだろうけど。モノだとけっこうまともに聞こえるのかな、って思い
  ました。
Y:じゃ、とにかく聴いてみましょ。
(ひたすら聴く。で、聴き比べる)
Y:こ、こ、これは久々の衝撃です!
S:「宿命の女」とか「ユア・ミラー」がほとんど歪んでない!
Y:ケイルのエレクトリック・ヴィオラ、すっげ〜。
S:「オール・トゥモロウズ〜」のコーラスのブレンド加減がサイコー!

ということで今まで日本再発ステレオ盤を聴いてきた耳にとってはまるで別世界。
96年リマスターの紙ジャケもさすが名手ボブ・ラディックだけあってニコのヴォーカルとバッキングによ
っておこるビビリは最小限に留められている。
しかし、自然にビビっていないこのモノ盤にはとうていかなわない。
なんだ、貧しい機材でもちゃんと録ってたんじゃないか。
ただ、モーリン嬢がいわゆるドラムスではなく、パッカーションに近いため、シンバルとバスドラによって
レンジが広がるという利点がないこと、ケイルがまたヴァイオリンではなくヴィオラである点、その上バラ
ンスがヘンなため中音域に音が固まり、どうも聞こえ方がパッとしないだけなのでは、と思う。
モノ盤はヴォーカルとバックがきれいに分離し、特にヴォーカルは生々しい。
紙ジャケも日本再発盤(こんなものもう聴けない)に比べれば、遙かにましであるが、この1stアルバムに
愛着を感じている人ならオリジナル・モノは買って損はない。多少高くてもその価値は十分あると思う。
なお2000年6月現在、ゴールド・マインのプライスリストではバナナがちゃんとしていれば300$とのこ
と。1stとスッテカー貼りの2ndの価格はいっしょ。探検隊が今回購入したものもジャスト300$であった。
(ジャケはちょっと痛んでいるが、バナナはまあまあ、盤質は何故かミント)。
これを聴いたため、他のステレオ盤を比較する気がなくなりました(お金もなくなったが)。
もしこれ以上の音があるとすれば、英オリジナルのモノ盤(UK Verve VLP9184)ではないかと思っている。

なお、モービル盤のCDに収録されている「ユア・ミラー」はモノ・ミックスであるとのこと。
で、今回比較した盤とモノ盤を比べてみた。
基本的に日本盤3種のステレオ及び紙ジャケもモノミックスであるが、エコーがかけられている。
オリジナルのモノ盤にはほとんどエコーが付加されていない。
また、ステレオ盤のエコーの量は(聴感上だが)何故か最近になるにつれ減ってきている。
従って紙ジャケ('96Remaster)がステレオでは一番エコー量が少なく感じる。
残念ながらモービルのCDは未聴。

<ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート>

ということでお金もないので後はサクサクと。
上が最近の再発、米verve V6/5046
右手にあるのが82年のDigital Remasterによる日本盤アナログ18MM0583。
中央が紙ジャケ POCY9002。
すべてスカル・カバー(黒の違いにより、角度によってバイカーの入れ墨のガイコツの写真が浮かびあが
る)。赤の部分がそうです。なかなかガイコツの形状を視認するのは難しいです。しかしこのアルバム制
作当時はウォーホールとすでに仲違いしていたはずなのに、相変わらずジャケのコンセプトはアンディな
のでした。
音は紙ジャケが一番いい。下手な再発盤よりリマスター紙ジャケです。
Y:うーんこのアルバムもモノで聴いてみたいなぁ。
S:これは別にいいや。安かったら欲しいけど。

<初期のニコさん>

ジ・エンド状態になる前のニコさんです。魔性出まくりで男くいまくり状態。
左のLPが
日本再発追悼盤「チェルシー・ガール」(18MM0661 '82digital remaster)
中央上が今回の紙ジャケ(POCY9006)
中央下がビル・エヴァンス・トリオの「ムーン・ビームス」の紙ジャケ(VICJ5135)
右のLPがそのオリジナルステレオ盤 Moon Beams/The Bill Evans Trio(riverside RLP9428)
コーティングが美しいです。もちろんニコはジャケだけです(それともエヴァンスもくったか?)
下が渡米前のシングル
I'm not sayin'/The last mile (1965 UK immediate IM003)
ここではジミー・ペイジさんもまんまと喰われています。

VUではルー・リード、ジョン・ケイルと続々と喰われました。
モーリン嬢の敵意はそれはすさまじかったようです(さもありなん)。
しかしVUの1stと2ndの間に制作された「チェルシー・ガール」は裏1stというか、ニコ&ヴェルヴェッ
ト・アンダーグラウンドともいわれる名盤。パリで喰われたディランの名曲もしっかり収録。内容は素晴
らしいです。ヴァーヴの方でアストラッド・ジルベルトのようなものを考えていたのか、ストリングスや
フルートがオーヴァーダブされ、そこに批判が集中しますが、今聴くとそれはそれでナカナカ。

紙ジャケは何故かレーベルが青でなく黒ヴァーヴになっています(オリジナルは青のはずだが....)。
この後、神童ケイルは虜になったまま。ティム・バックレーやジャクソン・ブラウンも喰われていきます。
音楽の世界ってたまにこういう女性いますね、クララとかアルマ・マーラーとか(違うか)

さて、ルー・リードはまた後日(紙ジャケ化されたらどうせやるんだろうから)。
で、今回は
<ジョン・ケイルはやっぱスゲえ>
1stのモノ盤を聴いて改めて思ったのは、ケイルの凄さ。このエレクトリック・ヴィオラは66年当時として
はジミヘンに匹敵します。いかんせんケイルがその後あまり弾かなくなってしまったり、ポップ・フィー
ルドから離れがちだったのでナンですが、やはりVUが他のアンダーグラウンドのバンドと一線を画し、
フォロワー達がどうしても超えられないのはケイルがいたからだと思います。
いつもはリードやニコが話題になりがちですが、現代音楽的な流れでVUを見ると、やはりケイルは経歴か
らして無視できません。
コープランドのもとで学び(師弟関係はイマイチ?)、バーンスタインの奨学金を受けて、氏が主催するタ
ングルウッド音楽祭へ。
そこでジョン・ケージとコンサートを行い(例のサティの840回弾くピアノ曲「ヴェクサシオン」)、クセ
ナキスにも薫陶をうけ、ついにラ・モンテ・ヤングのもとで活動開始。ヤングのアイデアでエレクトリック
・ヴィオラを考案...。

とこうして書いてみるだけでも、同じレーベルの好敵手、ザッパがヴァレーズにファンレター送っていたの
とは比較にならない、現代音楽の超エリート。
そしてあの、人智を超えたヴィオラの超絶プレイ(無茶苦茶弾いてるようで鉄壁なリズムと、均一化した粒
ぞろいの音質、完璧なボウイング...)。 
DNAのアート・リンゼイや、ソニック・ユースのサーストン・ムーアが何をやりたかったのかようやくわ
かりました。
過去を見れば第二次世界大戦中に難をのがれて亡命してきたストラヴィンスキー、バルトークをはじめとす
る近、現代の巨人的な作曲家たち。そこから面々と続くアメリカのアンダーグラウンドの流れがケイルを通
過点にして広がって行っているような感じです。
(ちなみにソニック・ユースが最近出した現代音楽のカヴァー集はこの流れを現時点で統括した傑作です。
今ならまだ新品で購入できますので是非どうぞ)。
ちなみにルー・リードはオーネット、セシル・テイラー、シェップなどが好きだったようで。ほんと、VU
って特異なバンドです。

ケイルの諸作の中でも紙ジャケ化して欲しいのがこれ。

The Academy In Peril(US Reprise MS2079 1972)
写真のものは白レーベルのプロモ盤で、これもウォーホールによるギミック・カヴァーの傑作。俗にコダッ
クジャケといわれております。

開けるとこんな。再発盤やCDでは、まったく面白くありません。
内容はポップス/ロックとして聴かなければ、まあまあ楽しめます。

後はヴァーヴ関係ではやはり、コイツ

The Mothers of Invention/Freak out(Verve V6-5005-2 Stereo Original)
上記でも度々話題にのぼったフランク・ザッパのデビュー作です。
今となっては権利的にヴァーヴの紙ジャケにはならないでしょうけど。

内ジャケ。赤で囲んであるのが1stカヴァーのみに記載されていたフリーク・アウト・マップの申し込み要項。

その拡大部分。今手紙出して返事が返ってきたらスティーヴン・キングの世界ですな。
70年代にバークレーの中古屋で買った時は5ドルだったんですが...(あの時金があれば、といつも思う)。

<JAZZ>
ついでに今回はヴァーヴの王道、JAZZの方もちょこっと。
この2000年6月に日本のポリドールから発売されたヴァーヴ原盤の紙ジャケは実に53タイトル(ということ
になるかな?)。よくぞ出してくれました。

左から
上 MGV 8005 The Ginius of Charlie Parker#3 Now's The Time (1957,Original, Mono
  もちろんホントのオリジナルは1954年の10インチ盤 Clef MGC157です)
下 紙ジャケ チャーリー・パーカー/ナウズ・ザ・タイム+1(POCJ9108,再発の9208も帯以外はいっしょ)
中央
上 V8545 Stan Getz & Joao Gilberto(1963,Original, Mono)
下 紙ジャケ ゲッツ=ジルベルト(POCJ9102,再発の9202も帯以外はいっしょ)
右
上 V8600 Getz Au Go GO(1965,Original, Mono)
下 紙ジャケ スタン・ゲッツ&アストラッド・ジルベルト/ゲッツ・ア・ゴー・ゴー(POCJ9138,再発の9238も帯以外はいっしょ)

上はすべてモノ。ということで探検隊はアナログはモノで聴き、ステレオは紙ジャケのリマスターで効率
的?に楽しんでおります(考え方によっちゃスッゲエ非効率かも)。
パーカーのアナログはコーティングされた紙が張り付けてあり、ゲッツの2枚もコーティングジャケ。こ
の点は紙ジャケでは再現されていませんが、第1弾がリリースされた時の時期、再発された時の値段を考
慮すれば文句をいう点ではないかもしれません。

レーベルは再現されています。クゥ〜。

こっちもいいすねぇ。いい感じで復刻されてます。

ああだんだんネムくなってきた....ヴァーヴのJAZZは深いので、詳しくはまた今度〜。

Zarank Fuppa様、ねこねこ様などたくさんの人から情報をいただきました。感謝いたします。  
toppage database

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