舞踏 meets 劇映画!
もう10月の声が聞こえております。つい先日、夏休みシーズンが終わったばかりだというのに、早いものですね。これからどんどん秋が深まっていきます。
 秋と言えば、 <芸術の秋> ですね。
     ですので、今回は芸術映画を1本ご紹介致しましょう。
     『朱霊たち』という作品です。
この作品は【映画史上初の現役舞踏家が監督した劇映画】となります。舞踏 meets 劇映画。これは正に、<芸術の秋> にぴったりではありませんか。
ただし、この作品、今年の1月に東京、4月に横浜と、既に公開が終了しています。今回の大阪公開が、恐らく国内最後の上映となりそうです。
では、どうして『朱霊たち』の大阪公開などという、極めて局地的な地域情報をお送りするのかと言いますと、実は私、この作品の大阪公開広報を担当させて頂いているからなのです。
今年2月にインターネット上で監督と出会い、気が付けば広報担当というウソのようなホントの話です。人との縁と言うのは、どこに転がっているのかわかりませんね。
さて、今週は『朱霊たち』の作品紹介と大阪公開情報&関連イベントの告知宣伝を行い、次週は【映画宣伝マン初体験記】をお送りしたいと思います。
■『朱霊たち』作品紹介
物語
      【終戦から7年後の東京が舞台。
      空を舞うビラを追った少年は不思議な館に辿り付く。そこでは <日の光に当たることのできない難病> に冒された人々が暮らしていた。そこで少年が出会ったのは、ヒズメ、マリア、ネアンという3人の収容者たちと、彼らの監視役であるヒノマルという男。
      特攻帰りのヒノマルは、戦争で死ねなかった無念と仲間への哀惜を胸に秘めている。 そのヒノマルを含めて、 彼らは皆、来る日も来る日も行政による <ガス放出日> 
      を待ちわびていた。 その日が来れば、彼らはようやく苦痛な生から解放されるのだ。しかし、ガス放出の条件は <対象者が5人いること>。
      彼らの計画では、前年に館から脱走して陽光死したマスキヨにヒノマルが成り代わることで5人揃うはずだった。ところが、少年が館に迷い込んだその朝、奇しくも、カケラという収容者が自死してしまったのだ……しかし、もう待てない! 少年は彼らの姿を目の当たりにし、こう告げる。
      「僕、みんなと一緒にガス室に残る」「みーんな僕より辛そう……だからいいさ」
      猶予はない。しかし、少年を道連れにするわけには…… 死にたいという思いと、生かしてやりたいという思いが交錯する中、彼らはどういった決断を下すのか!? ここに 
      <死にたい人間たちの最後の生き様> が始まる――。】
見どころ
      ・監督は現在フランス・南ノルマンディー在住の日本人舞踏家:岩名雅記。
       本作が劇場用映画初監督作品となります。 ・撮影は全編フランスにて。大規模なオープンセットを組み、終戦直後の日本を再現。日本のような、そうでないような、独特の異国情緒を生み出しています。 ・出演陣は日・欧舞踏家を起用。俳優としての演技経験ゼロとは思えない瑞瑞しい演技は必見! ・スタッフも、言語や人種の枠を超えて集結。全編をモノクロームの美しさが貫く。撮影監督は、フィリップ・ガレル監督やパトリス・シェロー監督といった、才人の下で助手を務めた若手女流カメラマン:パスカル・マラン。
■大阪公開スケジュール
劇場
大阪:十三第七藝術劇場 → 公式H・地図
      公開日程
10月6日(土)〜10月19日(金)
      タイムテーブル
第1週:10月 6日(土)〜12日(金)→連日20:55より上映開始        
      第2週:10月13日(土)〜19日(金)→連日21:00より上映開始
      料金
当日券:一般:1,500円 
         シニア・会員:1,000円
         前売券:1,000円(割引サービス)
        ・作品特集フリーペーパー御持参で当日券1,000円(詳細は下段にて)
        ・月曜日:男性1,000円、水曜日:女性1,000円、木曜日:学生1,000円
         (要学生証呈示)・金曜日:2名様で2,000円(カップル割引とされて
         いますが、性別問わずです。御友人同士OK)・日曜日:レイトショ
         ー割引1,300円
■大阪公開ゲスト情報
・公開期間中は岩名雅記監督が来阪。連日舞台挨拶あり(3分程度)
      ・パンフレットや関連書籍購入者を対象に岩名雅記監督サイン会を連日実施
        10月 6日
初日は岩名雅記監督トークショー開催(15分程度)
        10月 7日
ゲストトークショー(15分程度)
             浅尾典彦さん(夢人塔代表、専門学校講師、作家、日本SF作家クラブ会員)
        10月12日
ゲストトークショー(15分程度)
             志賀玲子さん(舞台芸術プロデューサー、大阪大学コミュニケーションデザイン
               センター特任教授)
        10月18日
ゲストライブ(15分程度)
             沖至さん(日本 FREE JAZZ界が世界に誇る名トランペッター)
※他、現在鋭意ゲスト交渉中(13日、19日予定)
■『朱霊たち』大阪公開記念イベント情報
「『朱霊たち』大阪上映特別イヴェント:岩名雅記監督の語りと舞踏会」
場所
應典院 本堂ホール(大阪市天王寺区下寺町1-1-27)
      会場アクセス
大阪市営地下鉄千日前線日本橋駅より徒歩7分 
             大阪市営地下鉄千日前線谷町九丁目駅より徒歩8分 →地図
      日時
10月4日(木)午後6時チケット販売開始
                午後6時半開場
                午後7時開演午後9時終了(予定)
      料金
入場料2000円、 学生割引1500円
          *『朱霊たち』関西サポーターズ:1500円
<演目内容> (司会進行:真梁洋子)
      1
企画広報担当者による始めの挨拶
      2
監督/舞踏家:岩名雅記による舞踏:「大阪上映によせて/えてるにて」      *えてる=(フランス語で「永久/無窮」の意)
      3
【ゲスト】映画出演者/舞踏家:長岡ゆりによる舞踏:「荒野」
      4
【ゲスト】アーティスト:Yangjahによる映像と連動したパフォーマン
         ス
      5
岩名雅記挨拶とゲスト舞踏家によるお話
      6
『朱霊たち』予告編上映
      7
「『朱霊たち』を巡って〜三者対談〜』
          ・秋田光彦(大連寺・應典院住職)
          ・岩名雅記(『朱霊たち』監督)
          ・喜多匡希(『朱霊たち』上映企画者、映画ライター)
      8
終わりの挨拶前売り券・パンフレット・書籍等の物品販売があります。
       (ご希望の方には、岩名監督のサインが入ります)
主催:岩名雅記 
      共催:應典院寺町倶楽部
      協賛:十三第七藝術劇場
      協力:NPO法人大阪アーツアポリア
      協力:ウエブ電藝
      後援:フリーペーパー『乱れ打ちかわら版』『朱霊たち』関西サポーターズ
      運営:『朱霊たち』関西サポーターズ
関連HP
      應典院 http://www.outenin.com/
      映画「朱霊たち」公式HP http://www.shureitachi.com/
      NPO法人大阪アーツアポリア http://artsaporia 
      exblog.jp/
朱霊たち
けざやかに祈りへ
VERMILION SOULS
        2006 104分 日本監督:岩名雅記 製作:小泉修吉/岩名雅記/川井田博幸 脚本:岩名雅記 撮影監督:パスカル・マラン 出演:澤宏/ヴァレンティナ・ミラーリア/モアメド・アルージ/長岡ゆり/滝原祐太/首くくり栲像/根岸良一/若松萌野/七感弥広彰
      
2007年9月26日号掲載
<『朱霊たち』大阪公開告知・宣伝(後)(07/9/24) | デス・プルーフ in グラインドハウス(07/9/10) >
