蝶蝶
行ったり 来たり
己を愛するかのよう
人を愛することがある
まるで蝶蝶のように
ふたつの羽をそろえて舞う
ときおり雨のように降り注ぐのは
悲しみじゃなく 喜びをもとめていたから
近視眼的な日々に終止符をうって
地図をながめ しるしをつけた
どこにいてもおなじ
蝶蝶、蝶蝶、どこへ行く
美しい開放
美しい解放
2010年5月8日号掲載
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