主人公


夜は長かった
昼は永遠に似て
朝はまぶしく
川は流れている

いろいろな人の いろいろな声が
あなたのそばで からまる
「まるで人生みたい」
帽子を脱いだ老婆がつぶやく

けれど心配することはない
疲れたら眠って
楽しければ遊ぶ
好きなことを学び
それだけはやめない

もう迷うことはない
君が望まないことは
他の人にやらせておいて
君は君の中に住む
平穏な住人と歩く
2010年5月17日号掲載

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風船は3000mも飛んで
散り散りになるんだって
ならば、わたしは飛ぶより
赤い風船になって
すべてをありのまま
すべてをあたりまえに
愛す
 
ゆるやかな上昇と下降のあいまに
p r o f i l e