ジョージ・ハリスンは、これまで「電子音楽の世界」、「不思議の壁」が紙ジャケ化され、また、デジタル・リマスタリングで曲順が変わり、新録のマイ・スイート・ロードが追加され、ジャケもカラーになった「オール・シングス・マスト・パス 〜ニュー・センチュリー・エディション 」があったが、それ以外は、なかなか紙ジャケ化されなかった
今回、ジョージの生誕74周年を機にアナログ盤コレクションとともにSHM-CD＆紙ジャケットとして復刻されたことは、レコスケくんのみならず、多くの心ある音楽ファンを喜ばせ、ほっとさせた。

「オール・シングス・マスト・パス」については、個人的にはレコスケくんの主張そのままに、オリジナル・フォーマットの3枚組にこだわりたい派だ。（だってアップル・ジャムにそのままなだれ込むのはねぇ〜。）
ポールのUSAライブの紙ジャケ（99年発売）が3枚組だったのに、どうしてジョージの「オール・シングス〜」は2枚なの？
ソロになってもポール兄貴、ジョン親分との地位協定があるのか、日本経済の失われた20年のせいなのか。
さらに言えば、今後SACD化される場合、さすがに3枚組は高くつく。そうなると相当コアなジョージ・ファンしか買わなくなる恐れもある。それではジョージがあまりにもかわいそうだ。
そういった先走りの懸念もあり、この機会にSHM-CD＆紙ジャケット仕様、3枚組の決定版として残しておくべきだったと考えるわけである。

ただ3枚組にして5千円超えになりこの作品に手が伸びにくくなるより、より多くの人たちにこの素晴らしい作品に接してほしいという意見も分からないではない。「ここは少し大人になっていただけませんか」と他の選考委員にもほだされ、しぶしぶの納得で決まったグランプリであった。

とはいうものの、他のなみいる強豪、ピンク・フロイド、U2、そして、ポールではなく、全会一致で、ジョージでしょ、やっぱジョージだよね、そうそうジョージ、ジョージしかないよ、と何の抵抗もなくあっさりジョージに決したのは、やはりジョージの人柄、人徳ということだろう。

世界の指導者はジョージを聴くべし！（←これ真面目な話しです。）

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