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      では、堀江貴文は、勝ち組に入らなければ負けるだけだから金にこだわるのか? いや、そうではない。人生そこそこの生活ができればいいんじゃない、とか、上を目指すにも「上ってどんな上ですか」というようなニヒリズムに陥ってはいけないのだ、と堀江はいう。 「将来の夢はなんですか」と聞かれれば、堀江は「宇宙旅行の会社をつくりたい」とか「人類とは何かを知るために生命科学を発展させたい」と話すという。宇宙旅行が夢物語だなんて言っているうちに科学はどんどん進化するし、「実は、僕は死なないと思って」いる。 
 
 ここでも、堀江の語ることは、「「マーケットに限界はあるけれども、マーケットのよさを正確に理解したうえで、それをどのように利用すれば生活が豊かになるかを、いつも考える癖をつける」──この態度こそが、日本の将来にとってきわめて重要な意味をもつことになると私は確信しています。」(『痛快!経済学2』、集英社インターナショナル、50頁)と語る中谷巌と近接しているともいえるかもしれない。 けれども、宇宙旅行を実現するのは夢をかなえることであるのに間違いないとして、金儲けにもなるからそれをしているのか、金儲けとは別次元でそれを考えているのか、お金を持っていれば死なないですむ時代は、お金を持っていなければ死んでしまう時代なのか、はっきりしているとは言えない。  | 
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