うみぶどう をぷちぷち言わせながら、
わたしたちは際限なくよっぱらった。
お金もないくせに
ちかくにあったホテルにはいった。
むかしよくしたように、
おふろのなかでセックスをした。
わたしはいわれるままに、
かれのあそこを入れたまま
くりとりすを刺激する。
ほんとうは酔っているせいで、
感覚なんかはっきりしていない。
かれとセックスしているっていうコトだけが
わたしの気持ちを支配する感覚。
そのうちだんだんと、
ねむくなった私を無視して、
セックスを続けるかれが、
うそじゃなく、
わたしのことを思っていてくれたんだって気づいた。
わたしが痛がるのも無視して、
気持ちをぶつけるように
セックスするかれ。
もうやめてってお願いした。
なつかしかったからとかじゃなく、
かれのなかで、わたしは、
今とこれから だったんだ。
2004.03.09(火)
2006年11月27日号掲載
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