全編スクリーンに釘付け!
とびきりの娯楽アクション超大作!!
©2008 MVLFFLLC. TM & c 2008 Marvel Entertainment.
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判りやすくてスカっとする。実に明朗快活なアメリカン・ヒーロー作品だ。『ダークナイト』が、そのタイトル通りダークなムードで重厚なドラマを組み立てていたのとは対照的に、『アイアンマン』は、軽妙さを交えながら勧善懲悪型のエンターテインメントを志向している。現時点で、2008年度の全米興行収入第1位は『ダークナイト』、第2位は『アイアンマン』となっているが、後者は6月に発表されたMTVアワードにおいて、あの『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』を抑えて“現時点でのサマー・ムービー賞”を受賞した。言わば、『アイアンマン』は2008年度上半期ベスト作品の評価を得たというわけだ。日本では公開が下半期となったが、なるほど、期待に違わぬ、いや、それ以上の面白さで大いに満足した次第。
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最先端のSFX映像による大迫力&大音響のアクション・シーンに思わず手に汗を握ることは必至! 着実に組み立てられたストーリーに、ロバート・ダウニーJR.を始めとする実力派俳優陣の熟達した演技が深みを加え、メリハリの利いた演出がうまくまとめてみせた。丁寧な語りが、やがてクライマックスのパワード・スーツ・バトルになだれ込んでいくあたりは実に巧みで、
<観客をノセる> という手練手管に長けた絶妙のストーリーテリングに思わず舌を巻いたものだ。
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全編が見せ場のオンパレードと言って良いが、中でも、正義のパワード・スーツ:アイアンマン・マークIII(装着者はトニー・スターク=ロバート・ダウニーJR.)対悪のパワード・スーツ:アイアンモンガー(装着者はオバディア=ジェフ・ブリッジス)の大バトルは必見! 主人公トニー・スタークのパワード・スーツは赤く美しい人型で、そのフォルムの美しさと豊かな機動性が魅力。対する敵役オバディアのパワード・スーツは、『鉄人28号』のブラック・オックスを彷彿とさせる黒く巨大な重量感。この柔と剛の対決が、素晴らしいビジュアルで描かれるのだが、その迫力には「おおっ!!」と声を上げてしまうこと請け合いだ。
ラストでサービス的に盛り込まれたワン・シーンにもニンマリ。
最初から最後まで全く退屈することがない。この秋、必見の娯楽超大作だ!
アイアンマン
http://www.sonypictures.jp/movies/ironman/
原題『IRON MAN』
2008年 アメリカ 125分 配給:ソニー・ピクチャーズ
監督:ジョン・ファヴロー
出演:ロバート・ダウニーJR.、テレンス・ハワード、ジェフ・ブリッジス、グウィネス・パルトロー、ほか
【上映スケジュール】
9/27(土)〜
東京:日劇3、新宿オデヲン座、渋東シネタワー、池袋シネマサンシャイン、新宿ピカデリー、ほか
大阪:TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、梅田ブルク7、アポロシネマ8、ほか
京都:TOHOシネマズ二条、MOVIX京都、イオンシネマ久御山、ほか
兵庫:OSシネマズミント神戸、シネ・パレス山陽座、シネモザイク、109シネマズHAT神戸、MOVIX六甲、ほか
そのほか、全国一斉ロードショー
2008年9月22日号掲載
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