ユニバーサル・ビクター(MCAビクター)、ビクターエンタテインメント
S.Dan/Funkadelic/Immediate/GONG/CUBE/Focus/Damned/GardenPop/I.Dury/Concord/other/PAGETOP
ビクター1へ
ビクターは、情報量が多くなり読み込みに時間がかかるようになったため、2つに分割しました。
この画面のほか、ビクター1も併せてご覧ください。

S.Dan/Funkadelic/Immediate/GONG/CUBE/Focus/Damned/GardenPop/I.Dury/Concord/other/PAGETOP
スティーリー・ダン
リマスター

2000/5
リリース 各\1980 6W

MVCZ10072 キャント・バイ・ア・スリル
MVCZ10073 エクスタシー
MVCZ10074 プレッツェル・ロジック(写真)
MVCZ10075 うそつきケイティ
MVCZ10076 幻想の摩天楼
MVCZ10077 彩(エイジャ)
ガウチョはこちら

シリーズ評価 4 GOOD
98/99年に行われたリマスター、すでに輸入盤で入手可能であったが日本では初
回限定で紙ジャケで発売された。

ジャケの再現度はイマニ、イマサンくらい。オリジナルに忠実に復刻というよ
り、今回のリイシューのアートワークを紙製にした感が強い。
コーティングやインナー等は再現されていない。中でも「彩」のコーティング
が再現されなかったのは残念。でも価格的にいって納得はできるが。
裏ジャケの配置もクレジットの関係からか微妙に変わっているものがあるよう
だがこれはしょうがない。
探検隊所有の「プレッツェル・ロジック」のオリジナルは見開きで、表紙側に
レコードが収納される方式だが、再現されていない(しかしこれは何枚か見て
みないと何ともいえないんですよね)。
もし通常の裏表紙側にレコード収納している「プレッツェル・ロジック」(米
ABC盤でレーベルが黒いヤツ)を持ってらっしゃる方がいたら是非教えてく
ださい。

書き下ろしのライナー、新対訳、オリジナル英文ライナー、今回の本人たちの
対訳と、解説関係は最高だがリマスターのクレジットは英文のみで、リマスタ
ーのエンジニアが表記されていないものもある。日付や方式に関しては記述さ
れていない。あとは帯に最新リマスターと書いてあるだけ。
ところで、このばかでかい帯は始末に困る。

肝心のリマスターの音質は評判通り素晴らしいと感じた。
まぁあの2人の監修にロジャー・ニコルズのリマスターだったら文句のいいよ
うがないんだけど...。前回のリマスターは散々だったもんなぁ。
(私はCITIZEN BOXで聴いたんですけどね)
まだあまりちゃんと聴いていないんですが、
3rdまではオリジナルのLPを凌駕し、後期SDの、各楽器が凝縮された密度
の高い音、しかも分離や見晴らしのいい音でシャッキっと鳴っている。
これら初期の作品が後期なみの音で鳴るのは衝撃的。
(でも1stのみ、あのちょっとアーシーでずぼっと太い音が好きな方は評価が
わかれるか)。

4作目以降はヒットで金と時間ができたんだろうけど、LPの音はもの凄くよ
くて、当時アナログの最高峰であった(と思う)。今回のCDはこの音に肉薄、
しかもシンバル系は澄んできれいになり、解像度はさらに高い。
あとはメディアの差で、もはや好みの領域でしかないでしょう。
なお「彩」に関してはUS初版、国内初版、モービル(LP/CD)、BOX、
旧CD、シンプリー・ビニールを聴き比べてみた。
→こちら

また本人達が解説で述べているが、今回のリマスター、最初に出た盤は
・「プレッツェル〜」の例のフラパンバのソロのイントロがまたしてもカット
されていた(BOXもそうだったんですが、あれってワザとだと思ってました)。
・「うそつきケイティ」の曲順が間違っていた。
だそうだ。紙ジャケではなおっている。

またレコードコレクター紙2000年5月号には「彩」は最初のリマスターが気に入
らず、もう1回やり直した。紙ジャケはその新しい方であると書いてある。
興味のある人は輸入盤の初版を探してみましょう。
(果たして本人達以外にわかるのか?)

また「ガウチョ」のみ後発になるとのこと。DTS盤のCDが出ていますがDVD
プレイヤーでないと聴けないようです。
後は「ナイトフライ」の紙ジャケも欲しいなぁ。
シリーズで1枚
SDの「サージェント〜」と呼ばれるのが「彩」なわけで、そうすると「リボ
ルバー」好きの私としては当然「〜摩天楼」が最高!となります。実際一番好
きです。
ファーストと「プレッツェル〜」も好きな人多し。
この4枚は音楽好きなら持っていて損はないでしょう。
レア度(2000年5月)
足がはやそうです(s)

S.Dan/Funkadelic/Immediate/GONG/CUBE/Focus/Damned/GardenPop/I.Dury/Concord/other/PAGETOP
ファンカデリック
20bit K2リマスター

2000/6
リリース 各\2400 4W

VICP61074 ハードコア・ジョリーズ(写真)
VICP61075 ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ[+1]
VICP61076 アンクル・ジャム・ウオンツ・ユー
VICP61077 エレクトリック・スパンキング・オブ・ウォー・ベイビーズ


今回発売された4タイトル、左上からVICP61074、VICP61075、VICP61076、
VICP61077の順。

シリーズ評価 4 GOOD
わぉ、こりゃ凄ぇ!ファンカデリックまで紙ジャケになっちゃった!
しかし、どうでもいいけど、これ・・・売れんのかなぁ?
個人的には好きなグループなので、大歓迎ですけどね。

それから、今回の4枚は、元々はワーナーから出ていたもの。どういう経緯で
ビクターエンタテインメントから出ることになったでしょうかね?
その辺の事情に詳しい方教えてください。

さて、肝心の紙ジャケCDの出来ですが、ジャケの再現度では、ダブルジャケット
の両側をカットしてあるため、あまり評価できません(オリジナル盤は片方は糊で
閉じてある)。
レーベルに関しては、先の述べたように元々ワーナーのレーベルだが、今回はビク
ターからの発売のため、黒地に赤い文字でFUNKADELICと入ったものに変えてある
のは仕方ないだろう。評価の対象外とします。

「エレクトリック・スパンキング・〜」については、アナログ盤の内袋をそのまま
縮小という訳ではないが、内袋のデザインを再現した印刷物を追加するなど、可能
な範囲でオリジナルに近づけようという制作サイドの心意気は感じられる。

また、今回の紙ジャケCDには「両面カラー・ジャケット」が折り込まれている。
最初は、なんのためにこんなものをつけているのか、ピンとこなかったが、ジャケの
アート・ワークを見て、合点がいった。
ファンカデリックの場合、1973年の「コズミック・スロップ」以降のアルバムの
アート・ワークは、全て奇才ペドロ・ベルの手によるものである。彼のダイナミック
かつ緻密に描き込まれた、マッドでクレイジー、コズミックかつスペーシーな、フェ
ルト・ペンによる極彩色のファンク曼陀羅を再現するには紙ジャケというキャンバス
は小さ過ぎたということである。
しかし、今回の付録である「両面カラー・ジャケット折込」のサイズまで拡大しても、
なおペドロ・ベルの描き込んだ細かな絵やセリフを読むにはつらいものがある。ぎり
ぎり参加ミュージシャンやスタッフ等の文字が読める程度である(誰か、ペドロ・ベ
ル展でも企画して、詳細な訳文付きで原画が見られるようにしてくださ〜い)。



また、これはうがった見方かもしれないが、日本語のライナーには、通常ライナーに
記載されているはずの参加ミュージシャンの名前がどこにもない・・・。
ファンカデリック、パーラメント、Pファンク・オール・スターズあたりのファンな
ら、納得していただけると思うが、彼らのアルバムの参加ミュージシャンやスタッフ
の名前を正しく表記するのは大変なことである。きっと、ジョージ・クリントンに問
い合わせしても、どうせ正確な情報は得られないだろう。ライナーに名前を入れるの
はトラブルの元であり危険である(というか、面倒だ)。
ここは日本語ライナーにはメンバーの表記は入れずに、そのかわり「原文ママ」という
ことで、ジャケを縮小コピーし、折り込んだ方が賢明ということになったではないか?
・・・。

日本語ライナーは、アルバムの解説のほか、河地依子さんによるファンカデリック・
ヒストリーなどもあり、読んで参考になるものに仕上がっている点は評価したい。

シリーズの製品構成については、うーん、と唸るしかない。「ハードコア・ジョリー
ズ」の高橋道彦さんの解説にもあるが、今回のシリーズは、ウエストバウンドから
ワーナーへ移籍した1976年以降の作品ばかりである。
個人的には、中期(?)の「アメリカ・イーツ・イッツ・ヤング(注1)」や「コズミ
ック・スロップ(注2)」あたりの音が好きなので、このビクターのリイシューを契機
にどこで出してくれることを切に祈ります。もちろん、その際には初期の「ファンカデ
リック」や「マゴット・ブレイン」なども一緒に!

(注1:この頃のバーニーのキーボードったら、音が斬れまくり!アルバムの冒頭から
ノリノリなんです!)
(注2:この曲は、90年代に入ってからビル・ラズウェル率いるマテリアルの「サー
ド・アイ」でもカバーしてましたが、これも素晴らしい、必聴!)

以上、よくぞファンカデリックを紙ジャケしてくれました!という意味において評価は
4(GOOD)としておきます。

シリーズで1枚
中期ファンカ・ファンの私としては、やはり「ハードコア・ジョリーズ」をお薦めした
いのですが、一般には、その次の「ワン・ネイション・〜」や「アンクル・ジャム〜」の
方が評価が高いようです。

なお「ワン・ネイション・〜」に収録のボーナストラックは12インチからの盤起こしの
模様。
レア度(2000年6月末)
日本のファンに、ワーナー以降のファンカデリックがどれだけ人気があるのか、Pファン
ク・ファンは果たして紙ジャケを買うのか?という問題はとりあえず置いておくとして、
これまで音の悪いCDしかなかったファンカデリックがリマスターで音が格段に良くなっ
た点は、紙ジャケ・ファンならずとも認めるところであろう。
という訳で、この紙ジャケ、意外に足が早いかも。(w)

S.Dan/Funkadelic/Immediate/GONG/CUBE/Focus/Damned/GardenPop/I.Dury/Concord/other/PAGETOP
IMMEDIATE
ORIGINAL JACKET COLLECTION

2000/9,11,01/1
リリース 各\2300 17W+

00/9/21 5W \2300
スモール・フェイセズ
VICP61142 スモール・フェイセズ(写真)
VICP61143 オグデンズ・ナット・ゴーン・フレイク(これのみ\2800)
VICP61144 オータム・ストーン
ハンブル・パイ
VICP61145 アズ・セイフ・アズ・イエスタディ・イズ
VICP61146 タウン・アンド・カントリー

11/22 8W
VICP61200 P.P.アーノルド/ファースト・レディ・オブ・イミディエイト+3
VICP61201 P.P.アーノルド/カフンタ
VICP61202 ザ・ナイス/ナイスの思想+5
VICP61203 ザ・ナイス/少年易老学難成+2
VICP61204 ザ・ナイス/ジャズ+クラシック/ロック=ナイス+2
VICP61205 ビリー・ニコルス/ウッド・ユー・ビリーヴ+2
VICP61206 トゥワイス・アズ・マッチ/オウン・アップ+ザッツ・オール+2(2in1仕様)
VICP61207 ベスト・オブ・クリス・ファーロウ(今回初出の編集盤。ジャケは2ndのものを使用)

2001/1/24
VICP61241 ブルース・エニタイム(VOL.1/2の2in1仕様)
VICP61242 ブルース・エニタイムII(VOL.3とブルース・レフト・オーヴァーズの2in1仕様)
VICP61243 スモール・フェイセス/イン・メモリアム+14
VICP61244 スモール・フェイセス/ゼア・アー・バット・フォー・スモール・フェイセス+7(写真)
VICP61245 ダンカン・ブラウン/ギヴ・ミー・テイク・ユー+2

シリーズ評価 0 (一番肝心なものがダメなので)
ビクターからイミディエイトレーベルが紙ジャケで登場。
もちろん先陣を切るのはモッズ・ゴッド、スモール・フェイセズである。
その後も続々登場とのこと。

うーんすごい。今回いっぱい紙ジャケがでたんですが、そのせいかあらた
めてビクターの凄さが際だってしまっています。
ラウンド5面の「オグデン〜」はマスト。→詳細は比較検証で

いつのまにか最高傑作といわれている「スモール・フェイセズ」はフリッ
プバック・フロントコーティングで巻き帯と、ビクターの必殺技が炸裂し
ております。フリップバックのサイズも改善されキンクスよりさらにいい
感じ。ハンブル・パイのインナーバッグもちゃんと英国風にカッティング
されています。
もはやビクターにこわいものなし?
(ただ我々が所有している3rdのオリジナルはコーティングではなくスベ
スベした紙のフリップバック。モノなのでもしかしてステレオはコーティ
ングなのかもしれません)。
<追記2002:何処でもない男さんからの情報をいただきました。
ステレオのオリジナルもコーティングなし、でLRが紙ジャケとは逆のよう
です。ありがとうございました>。

リマスターはもちろん伝家の宝刀20bitK2/DigitalK2で行われている。
ビクターはこれがあるからなぁ、紙ジャケ化のさいの新規リマスターにこ
だわる探検隊としては評価をあげざる得ない、と。
もちろんオリジナルマスターはなかなか使えないだろうし、なんでもかん
でもオリジナル使えばいい結果が出るというわけではないだろう(状態も
問題だし)。
が、しかし、しかし今回は????である。従って評価もこのへんがかた
ずくまで保留!

で、結局評価0です。→詳細は比較検証で
シリーズで1枚
スモール・フェイセズがマイ・ブームになったのは80年代初頭のことで
した。もちろんきっかけは映画「さらば青春の光」。そっからジャム、
シークレット・アフェアー、マートン・パーカスに狂い、フーを経てスモ
ール・フェイセズにはまった口です(伏線として「イチクー・パーク」に
やられていたが小学生だったため誰の曲かわからなかった)。
従って4〜5年前にレパトワーだとかデラムとかチャーリーとかからもの凄
い量のリイシューCDが出た頃は横目で眺めて「へぇ〜けっこうまだいろ
んなものがあったんだなぁ」とか思っていただけ。ほんとそれだけで、1
枚たりとも買わなかった。したがってCDで聴くのは初めてである。
そんな私の推薦なのであまり気にしないで欲しいのだが、
イミディエイト時代なら、俗称イミのセイム、といわれる3rdアルバム。
(厳密には2ndだが)。ところが今回の紙ジャケでは音質的にこれはオス
スメできない(クヤシー)。やっぱ、ラウンド・スリーヴを完全復刻した
「オグデン〜」かなぁ。
どうせなら「オータム〜」ではなくて「イン・メモリアム」を紙ジャケに
して欲しかったという人は私でだけではないはず。
レア度(2000年5月)
「オグデン〜」は早いでしょう。これのみ税抜き2800円ですが、プラス
リーヴもついてるし、リマスター作業もしてるし、高いとは思いません。(s)

S.Dan/Funkadelic/Immediate/GONG/CUBE/Focus/Damned/GardenPop/I.Dury/Concord/other/PAGETOP
GONG
ORIGINAL JACKET COLLECTION

2000/11/22
リリース 各\2700 7W

ゴング
VICP 61170 マジック・ブラザー
VICP 61171 キャマンベール・エレクトリック(写真)
VICP 61172 フライング・ティー・ポット
VICP 61173 エンジェルス・エッグ
VICP 61174 ユー

VICP 61175 プラネット・ゴング/ライヴ・フローティング・アナーキー77
VICP 61176 ニューヨーク・ゴング/アバウト・タイム

シリーズ評価 4 GOOD
20bitK2/DigitalK2によるリマスター。日本版LP発売当時を思わせる巻き帯。
高級なコーティングに厚紙のジャケ。非常に重厚感のある復刻だ。
インナー類もオリジナルに忠実に復刻してあるばかりか、「エンジェルス・エッグ」にいたって
は英文ブックレットとともに同仕様の日本版ブックレットがついている。
値段も高いが、それにみあう出来映えだ。ジャケも仏盤がオリジのものは仏盤にあわせるという
こだわりぶり。「カマンベール〜」とラジオの精3部作はまよわず買いでしょう。解説もハイレ
ベル。
と思ったのですが、きじま様より以下のご指摘をいただきました。

>それはともかく、今回の大鷹俊一氏のライナー@ゴングに、凡ミスがありました。
>漢字の間違いはメーカーの校正ミスかもしれませんが(オリジナル盤が「曇のきら
>めき」になっていたのでしょうか。「雲」じゃなくて)、"FLYING TEAPOT" の参
>加メンバーについては少々混乱されているように思います。 

とのことです。ありがとうございました。それにしても大鷹氏は紙ジャケに関してはこのところ
ご難続きです。忙しいのでしょうか?(とはいえスモール・フェイセスの”監修”は忙しいから
といって許せるレベルではないが)。

音質はイマイチ(でも今までのCDよりは...との意見も)。
スモール・フェイセス以来、K2だからといって安心して買うことはできなくなっている。消費
者としてはどうもやりきれないのだが(何を信じていいやら)。
シリーズで1枚
「カマンベール〜」とラジオの精3部作(「フライング〜」〜「ユー」)は買って損はありませ
ん。しかし、全部2700円というのはどうもなぁ。
レア度(2000年5月)
そのスジではけっこう売れとります。評判ヨカです(s)

S.Dan/Funkadelic/Immediate/GONG/CUBE/Focus/Damned/GardenPop/I.Dury/Concord/other/PAGETOP
CUBE RECORDS
ORIGINAL JACKET COLLECTION

2001/2/7
リリース 各\2400 7W

プロコル・ハルム
VICP61309 青い影+4
VICP61310 月の光+5
VICP61311 ソルティ・ドッグ+6
VICP61312 ホーム+2
ザ・ムーヴ
VICP61313 ザ・ムーヴ+16(写真)
VICP61314 シャザム+9
VICP61315 ルッキング・オン+10

シリーズ評価 4 GOOD
ビクターの紙ジャケットコレクション、今回は英国CUBE/FLYレーベルの紙ジャケ化。
プロコル・ハルムとムーブのラインアップだ。
20bitK2/DigitalK2によるリマスター、巻き帯などの仕様は変わらず。前回のイミディエイトで
完成されたフロントコーティング/フリップバックのジャケは、世界最高峰の復元度。
懸念されたリマスターの方はオリジナル・マスターではないかもしれないが、スモール・フェイセス
のような事態はなく、一安心。クレジットは相変わらずないので、不安はつきまとうが...。

オリジナルがリーガル・ゾノフォンから出ていた青い影やムーブの初期のものは、当然CUBE/FLYの
再発仕様での復刻となっている。そのへんしょうがないとはいえ、残念。
内袋もCUBE/FLYの茶色のハエのものになっていて、裏ジャケにもそのロゴがついている。

プロコル・ハルムの1stは当初題名が「プロコル・ハルム」というバンド名だけ。
まず米DERAMからモノと疑似ステレオで発売され、その後英国でもリーガル・ゾノフォンから発売
となった(REGAL ZONOPHONE/LRZ1001)。米盤でA面1曲目に収録されていた名曲「青い影」は、
英国盤ではカットされ「征服者」が1曲目。
今回復刻された英再発は「青い影」の題名となり、A面1曲目に同曲を収録したものだが、オリジ
ナルとは曲目が変わっている。

写真後ろのLPが米DERAM/DES10008(疑似ステ)発売当初はポスター付き。絵のふちに枠がな
く、バンド名がでっかく絵にのっている(英オリジナルもいっしょ)。
手前が紙ジャケで枠がついた再発仕様での復刻。

裏ジャケに記載された印象的な一句、
"To be listened to in the spirit in which it was made"
も省略されている。

ムーヴの1stは怒濤のボーナストラック16曲入り。もはやボーナス付きというより、その時代のム
ーヴの全体像を把握するコンピ盤的な内容。うれしいことはうれしい。お得です。

なお当初このシリーズで紙ジャケ化されるのではといわれていた、
VICP61259 ザ・パイレーツ/ハッピー・バースデイ・ロックン・ロール
は来日記念盤として1/24に発売されたもの。紙ジャケではありませんでした。
シリーズで1枚
ムーヴの3作はオススメです。
レア度(2001年2月)
しばらく売ってると思います(s)

・6/21 PYE、CUBEオリジナルジャケットコレクション第2弾

6W ¥2400
VICP61401 ザ・パイレーツ/ハッピー・バースデイ・ロックンロール
VICP61402 ケストレル(写真)
VICP61403 ジョーンズィー/ノー・オルタナティヴ
VICP61404 同/キーピング・アップ
VICP61405 同/グロウイング
VICP61406 クワイエット・ワールド/永遠なる回帰
キューヴ第2弾に今度はDAWNも登場。
20bit DIGITAL K2 リマスター。
今までのビクターの英国風こだわりペラジャケではなく、厚紙になってしまっているが
以前は消されていたDAWNの日の出ロゴが、ついたのはとてもうれしい。
すべてレア盤。
前回のPYE/DAWNへ
2001
プロコルハルム、評判がよかったのか再発されました。
2002/5
PFMが来日にあわせてディスクユニオンで再発売されました。

S.Dan/Funkadelic/Immediate/GONG/CUBE/Focus/Damned/GardenPop/I.Dury/Concord/other/PAGETOP
フォーカス
オリジナル・ジャケット・コレクション

01/9/21,10/11リリース ¥2400 7w

VICP61530 イン・アンド・アウト・フォーカス→10/11
VICP61531 ムーヴィング・ウェイヴス(写真)
VICP61532 III
VICP61533 アット・ザ・レインボー→10/11
VICP61534 ハンバーガー・コンチェルト
VICP61535 マザー・フォーカス
VICP61536 シップ・オブ・メモリーズ-美の魔術-

シリーズ評価 4 GOOD
北系ユーロプログレ最大のビッググループ、フォーカスの紙ジャケがビクターから
登場。同2001年春にベル・アンティークからもCD化されていたが、版権の問題で
かぶってしまったのだろうか?(イミディエイトとかヴァーティゴとかけっこうこ
の手のかぶりはありますね)。
このビクター盤はもちろんK2リマスターによるもの。

フォーカスといえばやはり"悪魔の呪文"。はじめてラジオで聴いた時は衝撃的だ
った。ハードなギターリフとヨーデル。聞き終わった後、オランダのバンドと紹介
され、「えっ?スイスじゃないの...?」と不思議に思ったものである。
この曲のせいで認識が逆転し、「ヨーデル唱法って、オランダだろ」というやつも
1名いた。あのときはみんなでバカにしたが、実はオランダにもヨーデルはあって
スイスのものとは流儀が違っているのかもしれない。よくわからない。

で、オランダのバンドだからオリジナルはやはり蘭盤だろうか?セカンドまではそ
うみたいなのだが、英ポリドールとワールドワイド契約をしたサード以降は?
うーんはどうなんだろう。今回の紙ジャケは英盤をもとにしているようだが、別に
異論はない。
たとえば「イン・アンド...」は本来のファーストアルバムの再発盤にあたる。
「イン・アンド...」というと記憶に残っているのがメンバーの写真が枠つきで表
にのっている米盤だが、今回は見開きでだまし絵のようになっている面白いジャ
ケ。視点を変えるとバンド名がうきあがってみえる。こっちの方がいいよな。
 上記"悪魔の呪文"が入った名作「ムーヴィング〜」はコーティングジャケにな
っている。この点は疑問が残るけれど、何盤がオリジナルかわからないしなぁ。
英盤には2種類あって、最初がブルーホライズン盤で次がポリドール盤。ブルー
ホライズン盤はポスター付だったとの説があり、このポスターはぜひつけて欲し
かった(見たことないから)。

 ライブ盤「アット・ザ・レインボー」は無事3面見開きの特殊ジャケで再現さ
れた。昔中古レコード屋のプログレ"F"のコーナーでのこのジャケが山脈のよう
につらなっていたのを思い出す。だからけっこう売れたのではないだろうか。で
中古であったのはほとんどが日本ポリドール盤。ジャケがUKで中身が米盤のも
のもよくあったと思う。東芝からの再発は真っ黒で小さく写真があるシングルジ
ャケになってしまっていた。
 「ハンバーガー〜」は見開き紙ジャケ。このアルバム、米盤はシングル、日本
ポリドールは見開き、掲示板にも情報がよせられていたが英ポリドール盤はユニ
パック(内側からレコードを引き出す)方式。オランダ盤はわかりませんでした。

音質は昔ラジオや日本盤で聴いていた私のようなものにとってはとても新鮮。
アタックが強くクリアで、昔感じていたもやのようなものが払拭されている。
シリーズで1枚
なに、"悪魔の呪文"を聴いたことがない?それはお楽しみはこれからだ状態です
ね。ぜひ「ムーヴィング〜」をきいてください。名作です。
ジャケでいえば「レインボー」ははずせないところ。
レア度(01/10)
しばらく大丈夫のようです(S)


S.Dan/Funkadelic/Immediate/GONG/CUBE/Focus/Damned/GardenPop/I.Dury/Concord/other/PAGETOP
ザ・ダムド
オリジナル・ジャケット・コレクション

01/8/22,9/12リリース ¥2300 3w

8/22 2W
VICP68481 ダムド・バット・ナット・フォーガットン
VICP68483 ファイナル・ダムネーション
9/12
VICP68482 ストロベリーズ(写真)

テイチク編(初期のアルバム)は→こちら

シリーズ評価 4 GOOD
ダムドのビクター編3枚が登場。「バット・ナット〜」はアウトテイク集だし、
「ダムネーション」は80年代後半のライヴということで、やはり気になるのは
ブロンズ移籍第1弾となる「ストロベリーズ」だろう。
ビクターにしては珍しくK2リマスターされていないが、もしかして初CD化?
(その他の2枚はもともとCDもあったが)。

さてこのアルバム、英国盤インナーはイチゴの香りつきだった。で、それを復
刻するというのだ。うーんすごい。ということで、われわれも紙ジャケ初のに
おい比較検証を行った。
ストロベリーズにおい比較検証

左が英国オリジナル。UK BRONZE  BRON542
右が日本初版。JP VICTOR VIL6014
中央が紙ジャケ。紙ジャケは英盤のコーティングを再現している。

問題のかおりつきイチゴインナー。英盤はレコードをとりだそうとすると、ブ
ワっとイチゴの香りがはなにつく。紙ジャケはインナーをキチンとビニールパ
ックしてあり、こするとにおいがでる、CD盤面に直接触れさせないようにと
の注意書きがついている。関係者の苦労がしのばれる。よくやったよな。
でもなんかイチゴの向きが逆なんだけど...。どっちでもいいのかな。
紙ジャケと同じ向きのインナーもあるようです。すいません。
tnk様からの情報です。感謝
日本盤は罪つくりな盤で、においはついていないのだが、ライナーに英国盤は
においつきである、と書かれている。それを読んで、ゲッ、英国盤買えばよか
ったぁ、と思ったのは私だけではないだろう。でも、こういうのは書いてくれ
てありがたい情報だが。

ということで日本初のにおいつき発売となったわけだ。肝心のにおいは復刻さ
れているのだろうか。
おおお。イチゴのにおいだ。わたしの鼻レベルでは同じに感じる。英国盤は英
盤印刷独特のインクと紙のにおいが混じっているが、においは同じようだ。
いったいどうやって復刻したのだ。ちゃんと調合からやったのか?それとも汎
用イチゴというにおいがあるのだろうか?
アイドルものや企画盤ではたまにあるのだが、新譜時ではなく、復刻でこんな
ことしたのは世界初ではないだろうか?ビクター大バカである。もちろん愛す
べき、なのだが。これは栄誉をたたえたいと思う。

このアルバムはデザインもとてもいいのだが、なんといってもブタ・レーベル
がかわいい。日本LPや紙ジャケでは残念ながら再現できず。

もう一つのポイント、背の部分のピンクと黒のストライプは再現されている。
シリーズで1枚
今聴くと、ストロベリーズってけっこう面白い。”ボンゾに捧げる歌”はZE
Pファンなら苦笑もの。
レア度(01/9)
テイチク編も含めてまだ豪快にある(S)


S.Dan/Funkadelic/Immediate/GONG/CUBE/Focus/Damned/GardenPop/I.Dury/Concord/other/PAGETOP
Wonder Garden Pop
Victor

01/7/25 リリース ¥2300 4w

VICP61437 ザ・ペイパー・ドール/ペイパー・ドール・ハウス+6(写真)
VICP61438 ジェファーソン/ザ・カラー・オブ・マイ・ラブ+2
VICP61439 ピケティウィッチ+14
VICP61440 ジョン・シュローダー/ウィッチ・タイ・トゥ

シリーズ評価 4 GOOD
小松崎健郎氏監修によるWonder Garden Popシリーズ。3社合同企画でビクターのみ紙ジャケ。
紙ジャケの元祖ビクターの意地か?あいかわらず完璧なブリティッシュ復刻で、ペラコーティ
ング・フリップバックに巻き帯。K2テクノロジーによるリマスター。すごいなあいかわらず。
原盤は英サンクチュアリのようだ。
このシリーズ、SONYのフィラモア・リンカーンやBMGのスキップ・ビファティも紙ジャ
ケで欲しかったなぁ。
シリーズで1枚
ソフトロック系のようですが、ジャケの太ももにまけてペイパードールを買ってしまうのが
性というものでしょうか。でもガールポップというにはちょっとヒネてるところが、またいい
んでしょうね(不気味でもある)。
レア度(01/7/30現在)
発売されて店頭に出るまで紙ジャケとは気づかなかった。(S)

2002/4/24 第2弾
2W ¥2300
VICP61816 デイヴ・デイビス/ジ・アルバム・ザット・ネヴァー・ワズ
VICP61818 ファウンデイションズ/フロム・ザ・ファウンデイションズ
61817は発売中止。なんだったか忘れました。すいません。


S.Dan/Funkadelic/Immediate/GONG/CUBE/Focus/Damned/GardenPop/I.Dury/Concord/other/PAGETOP
イアン・デューリー
オリジナル・ジャケット・コレクション

01/6/21 リリース ¥2,300(VICP61395のみ¥2,800) 4w

VICP61394 イアン・デューリー/ニュー・ブーツ・アンド・パンティーズ!!(写真上)
VICP61395 イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズ/ドゥ・イット・ユアセルフ(写真下)
VICP61396 ラーフター
VICP61397 ジュークボックス・デューリー[+2]

シリーズ評価 4 GOOD
XTC、ストレイキャッツと、70年代後半以降のパンク〜ニューウェイブが相次い
で紙ジャケ化されていますが、ついにイアン・デューリーまで紙ジャケされてしまい
ましたねぇ。
名盤のニュー・ブーツ〜は、ざらついた紙の質感を再現したもの。そして圧巻は2nd
となるドゥ・イット・ユアセルフ。
ドゥ・イット・ユアセルフは、柄違いの壁紙が使用されたジャケが複数作られたが、
鈴木 祐氏のライナーによると、その数は、英国盤だけで12週類(!)、海外で発
売する場合は、国ごとに壁紙を変えて発売されたため、世界の各国語盤を総合すると
48種類のジャケが存在するという(イアン本人は56種類といっているらしい)。
今回、紙ジャケの表紙に使われているのは、日本初発盤の柄で、これに加え、ブック
レットの方には各国の壁紙ジャケ18種類が収められている。
ブックレットで見ることができるのはUK Edition(5種)、USA Edition(4種)、
USA Reissue Edition(2種)、Canada Edition(1種)、French Edition(1種)、
Portugal Edition(1種)、その他CDジャケなど・・・。
うーん、ここまでやっちゃいましたか、ビクターさん。しかし、人間、業が深いもので
ここまで、見せられると全部見たくなるのが人情。全48種類あったら、コレクター向
けのディスコグラフィーになったのにね。
後は、リマスターがいつ、どこでされたのか明記されていれば、なおよかった。ジャケ
の作りが、凝り凝りなだけにやや残念だ。



シリーズで1枚
名盤の誉れ高いのはニュー・ブーツ〜だが、今回は、ここまで壁紙ジャケを集めたのに
敬意を表し、ドゥ・イット・ユアセルフをお薦め。音楽も、ファンクやレゲエのリズム
を採り入れたポジティブな音作りで、当時を知るものには懐かしのサウンド。
レア度(01/6/21現在)
発売日なので、まだ店にはある。ニュー・ブーツ〜とドゥ・イット〜は足が早いか。
(W 6/21)


S.Dan/Funkadelic/Immediate/GONG/CUBE/Focus/Damned/GardenPop/I.Dury/other/PAGETOP
ヘリテッジ・オブ・ジャズ第5期〜コンコード30
コンコード初録音30周年特別企画

02/5/22 リリース ¥2,400 15W

2002/6/21 第1回 15W \2,400

VICJ60911 ハーブ・エリス&ジョー・パス/ジャズ・コンコード
VICJ60912 ハーブ・エリス&ジョー・パス/セヴン、カム・イレヴン
VICJ60913 チャーリー・バード、バーニー・ケッセル、ハーブ・エリスほか/グレイト・ギターズ
VICJ60914 バーニー・ケッセル&ハーブ・エリス/プア・バタフライ
VICJ60915 スコット・ハミルトン/ファースト(枠内の写真)
VICJ60916 スコット・ハミルトン/スコット・ハミルトン2
VICJ60917 デイブ・ブルーベックハーブ・エリス&ジョー・パス/ペイパー・ムーン
VICJ60918 L.A.4/ジャスト・フレンズ
VICJ60919 ジョージ・シアリング&メル・トーメ/イヴニング・ウィズ・ジョージ・シアリング&メル・トーメ
VICJ60920 ローズマリー・クルーニー/カミング・アップ
VICJ60921 ローズマリー・クルーニー/シングス・バラッズ(写真下)
VICJ60922 カーメン・マクレエ&ジョージ・シアリング/トゥー・フォー・ザ・ロード
VICJ60923 カーメン・マクレエ/ファイン・アンド・メロウ
VICJ60924 アーネスティン・アンダーソン/ハロー・ライク・ビフォア
VICJ60925 ビング・クロスビー、トニー・ベネット、ローズマリー・クルーニー、ウディ・ハーマン/デューク・エリントンに捧ぐ

シリーズ評価 3 NORMAL
ビクターのヘリテッジ・オブ・ジャズ・シリーズだが、今度はコ初録音30周年
特別企画だそうで。まあ、色々理由は付けられるんですが。よい音楽を紙ジャケ
で出してくれれば、ファンとしてはそれでOKです。

コンコードというと、どうも渋めの印象が強くて、20代の頃は食わず嫌いの気
がありましたが、紙ジャケ化されたのを機にいろいろと聴くようになりまして、
聴き出すとこれがまた結構いいですよね。
昔からスコット・ハミルトンなんかは聴いていましたが、ハーブ・エリスなどの
ギターものもなかなかいけます。それから、中年になってからもまた魅力的なロ
ージーも良いですな・・・。
と、聴いておりましたら、そこに思わぬ訃報が。

私は、探検隊の掲示板で知らされたのですが、6月29日、ローズマリー・クル
ーニーさんが、肺ガンでなくなったとのこと・・・。
ロージーというと、カモナ・マイ・ハウスや、スウィング・アランド・ロージー
など、元気いっぱいで、明るいオーラを放っているイメージが強かっただけに、
ちょっと寂しいですね。ご冥福をお祈りいたします。

で、故人をしのんで、ロージー名義の紙ジャケを集めてみました。

MVCJ19227 ローズマリー・クルーニー/スイング・アラウンド・ロージー(Coral) 99年ビクター
#3145894852 Rosemary Clooney/Swing Around Rosie(Coral) 02年米Verve
BVCJ37259 ローズマリー・クルーニーとペレス・プラード/タバスコの香り(RCA) 02年BMG
VICJ60920 ローズマリー・クルーニー/カミング・アップ(CONCORD) 02年ビクター
VICJ60921 ローズマリー・クルーニー/シングス・バラッズ(CONCORD) 02年ビクター
VICJ60925 ビング・クロスビー、ローズマリー・クルーニーほか/デューク・エリントンに捧ぐ(CONCORD) 02年ビクター

シリーズで1枚
コンコードといえば、やはりスコット・ハミルトンは外せません。久し振りに聴い
てみましたが、やっぱりいいですね。ファーストはもっていても損はありせません。

レア度(02/08時点)
まだまだ大丈夫。慌てて買う必要はありませんが、スコット・ハミルトンのファース
トはさすがに見かけなくなりましたね。まだの人、見つけたら買っておきましょう。
(W)

2002/6/21 第2回 15W \2,400

VICJ60926 アート・ブレイキー・アンド・ザ・ジャズ・メッセンジャーズ/キーストン3(写真上)
VICJ60927 ステファン・グラッペリ/ステファノヴァ
VICJ60928 スタン・ゲッツ/ドルフィン
VICJ60929 タニア・マリア/カム・ウィズ・ミー
VICJ60930 ロン・カーター&ジム・ホール/ライヴ・アット・ヴィレッジ・ウエスト+2
VICJ60931 ロン・カーター&ジム・ホール/テレフォン
VICJ60932 ローリンド・アルメイダ&チャーリー・バード/ブラジリアン・ソウル
VICJ60933 レイ・ブラウン・トリオ/ライヴ・アット・ザ・コンコード・ジャズ・フェスティヴァル
VICJ60934 レイ・ブラウン〜モンティ・アレキサンダー〜サム・モスト/レイ・ブラウン3
VICJ60935 スタン・ゲッツ/ピュア・ゲッツ
VICJ60936 ロス・トンプキンス/ロスト・イン・ザ・スターズ
VICJ60937 ジェームス・ウィリアムス/ジ・アリオソ・タッチ
VICJ60938 モンティ・アレキサンダー/アイボリー・アンド・スティール
VICJ60939 ハーブ・エリス&レモ・パルミエ/ウインド・フラワーアイボリー・アンド・スティール
VICJ60940 バド・シャンク/サンシャイン・エクスプレス

探検隊もこの歳になり、ようやくコンコードに開眼したらしい。以前はジジむさいサウ
ンドだと思っていたに、今ではすんなり聴けるのだ。
ステファン・グラッベリが、ギター1本のみを相方に、つややかなヴァイオリンを奏で
るステファノヴァ。これは、ジャズ・ファンならずとももっていて損はないアルバム。
で、続いてローリンド・アルメイダとチャーリー・バードのギター・デュオを聴いて
みる。1曲目のカリオカの出だし、くーっ、たまりませんな。なんか哀愁があって。岡
崎正通氏のライナーによると、ブラジル音楽のショーロというのは、”ショラール(泣
く)”に由来するそうで、なるほどと一人納得する。
気分をかえて、ブランフォードとウィントンが加わったアート・ブレキー&ザ・ジャ
ズ・メンセンジャーズ!御大のドラムに鼓舞され、メンバー全員疾走しておりますな。
今夜はノリノリって感じ。で、調子に乗って、ゲッツ晩年のワン・ホーン・アルバム
「ピュア・ゲッツ」へ。のっけからマーク・ジョンソンのベースがぐんぐん来てます
よ。やはりジャズはベースだにゃ〜ぁ、なんていっていると、吉祥寺の師匠みたいに、
オーディオ地獄へ一直線、ってキリがないので、このへんでやめときましょう。

シリーズで1枚
キーストン3。ウィントンの株が下落し、ジャズ界では、ジャズをつまらなくした張
本人のような言われ方としているが、ここでは御大ブレーキーのドラムに乗り、ブラ
ンフォード、ウィントンが若々しい演奏を繰り広げておりますね。うん、これは文句
なし。伝統だ、革新だという以前に、楽しく聴けます。ハイ。
でも、ベース好きの私は、ゲッツよりも際だっているマーク・ジョンソンのベースが
ブイブイいってるピュア・ゲッツもオススメです。

レア度(02/08時点)
まだまだ大丈夫です。恐らく秋口でも残っているでしょう。(W)



PAGETOP

その他

・2002/9/21 イエス 90年代紙ジャケ
 3w \2,400
VICP62024 トーク
VICP62025 オープン・ユア・アイズ
VICP62026 ラダー

うーんなんでしょ。この紙ジャケ化は。この辺のイエスは探検隊はよくわかるヤツが
いません。トークくらいは聴いたことがあって、アナログ盤が比較的めずらしいのは
知っているのですが。
ということで掲示板に寄せられたYESZANMAIさんのレビューをここに転載させていた
だきます。
    ビクターから『トーク』、『オープン・ユア・アイズ』、『ラダー』の三種の紙ジャケが発売されまし
          た。

           紙ジャケでの発売意図がよくわからないのですが、一応比較してみました。

           全体
           1.まず値段(税抜2400円)が高い。紙ジャケとはいえ再発ならもっとお買得にして欲しかった。ワーナー
           さんはあれだけ頑張って2000円なんだから。
           2.日本語解説は発売時のまま。
           3.必要ないのでしょうが、リマスターなどはなし。

           『トーク』:
           LPはロンドンレコード配給でUK盤が出ていました。
           紙ジャケの再現度としては、完璧です。LPよりしっかりした作りです。
           ジャケ裏の文字も紙ジャケだとかなり小さいですが、ちゃんと読み取れます。
           ただ背表紙のタイトルの字体と位置が違います。
           LPはインサートもないそっけないものでしたが、
           紙ジャケには歌詞カードが付いています。
           最近出たブラジル盤は紙ジャケとの情報も。
           シングル「コーリング」のUSプロモ盤は少しサイズが小さいですが、やはり紙ジャケでした。
           別の曲のプロモ盤は黒地の紙ジャケ。

           『オープン・ユア・アイズ』:
           LPが出ていないので、紙ジャケ化の意義ゼロ。
           最後の曲が25分と表記されていますが、実際は5分の曲で、後はヴォーカル・トラックをコラージュした
           アンビエント・トラックと呼ばれるもので、隠しトラックのようなもの。
           最初のCD化の際、この表記に対してクレームが付いたはずだけど、直っていません。
           またタイトル曲のラジオ・エディットもオリジナルの曲順を変えてまで、収録するようなものではないと
           思います。
           中古でゴロゴロしているステッカー付きのプラケース国内盤を買う方がよっぽどいいでしょう。


           『ラダー』:
           LPは限定5000枚のUK盤が出ています。
           LPは二枚組のため見開きの両サイドが開いていますが、
           紙ジャケでは片方は閉じています。
           でもこれはこれでいいのではないかと思います。
           こちらもLPにはなかった歌詞カードが付いています。
           バンドのハンコ・ロゴの縁がちょっと細いのと
           背表紙の文字の色が少し違いますが、あまり気になりません。
           オリジナルUS盤CDにはCDROMコンテンツなどが収録されていましたが、今回ボーナスはなし。
           つまりUKスリップケース入り限定盤、現行国内通常盤と内容は同じです。
           見開きの内側は、UK限定盤に付いていたポスターと同じ図柄で、
           過去のソロ作を含むアートワークが手書きで描かれていて、なかなか楽しめます。

           紙ジャケで持つ必要のないアイテムと思いますが、
           どうしてもという方は『ラダー』のみいかがでしょうか。

           ここらを出すのなら、ABWHや『ユニオン』も出して欲しいですね。
           US初回のみ見開きジャケットで出たようですから。

           あと最近『キーズ・トゥ・アセンション2』の紙ジャケがUS盤で出ています。ポスターとブックレットは
           初出CDの遣い回しですが、
           盤は新規プレスです。
YESZANMAIさん、検証ありがとうございました。

その他。現在、調査中です。


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