♪01
Fingerbib / Aphex Twin
1990年代のテクノを代表するエイフェックス・ツイン。1996年のアルバム Richard D.James Album
から。Richard D.James は彼の本名。
ちなみにエレクトロニックといっても、いろいろある。ハウス、トランス、アシッド、ドラムンベース、ブレイクビーツ、デトロイト…。やはりリアルタイムで聴いてない分類が難しい部分がある。私は現在1990年代を追体験中なので、まだ分からない部分が多い。80年代ならだいたい分かるんだけどなあ。
♪02
Panther / Ultramarine
何度かかけている、彼らの1992年の傑作アルバム Every man and womanis a star から。
フォークトロニカという言い方もあって、彼らはそういう風に呼ばれることもある。オーガニックな生楽器とエレクトロニカの牧歌的融合、という感じかな。
かつてはクレプスキュールに関係していた。
♪03
Black Plastics / Lady Tron
友人のクリス・ヘイルにもらったコピーCDからかけた。
調べてみると、2002年のセカンドアルバム Light and Magic の1曲らしい。女性ボーカルの入るテクノ。シンセ音は古いテクノに通じる感じ。Miss
Kittin にもちょっと通じるかも。
♪04
Hotel Of The Lake, 1990 / The Durutti Column
1990年のアルバム Obey the Timeから。繊細な煌めきを持つ彼のギターはあるにはあるが、この曲では珍しくベースが響く。
♪05
Fractal Zoom (Mary's Birthday Edit) / Brian
Eno
1992年のアルバム Nerve Net 中の曲 Fractal Zoom のリミックスアルバムFractal Zoom
から。発表は同年。リミックスは Moby 。この頃 Braian Eno は Moby と近かったのかな。
この曲はいかにも Moby というか、むしろ Moby の曲と言った方がいいくらい。
♪06
Shake / The Flying Lizards
前回かけた The Secret Dub Life of The Flying
Lizardsから。1995年。前回の曲がアルバム中の1曲目。これが2曲目。
♪07
The Last Ray / This Mortal Coil
4ADのレーベルのセッションバンド This Mortal Coil は3枚のレコードを残している。
1984年の It'll End In Tears、1986年の Filigree & Shadow、1991年の
Blood。
このバンドは4ADレーベルの社長、アイヴォ・ワッツ・ラッセルの発案による。メンバーは Ccocteau Twins
のエリザベス・フレーザー、ロビン・ガスリー、サイモン・レイモンドの3人、シンディトークのゴードン・シャープ、Colour
Boxのマーティン・ヤングとスティーヴン・ヤング、ウルフギャング・ブレスのマーク・コークス、Dead Can Danceのリサ・ジェラードとブレンダン・ペリー、Modern
English のロビー・グレイ、Xmal Detchl and のマニュエラ・リッカーズ、さらに元 Magazine
のハワード・デボート。他にはマーティン・マクガーリック、ジニー・バル。
ほとんどが4ADのバンドからのメンバーだが、ハワード・デボートは外部から。
曲調の基本は、Cocteau Twins。Cocteau Twins の別バージョンと考えてもいいくらいだ。
♪08
I'm The Message [Orbital Remix] / Karl
BARTOS;Orbital
2003年のアルバム Communication から。10曲+2曲のボーナストラック。これはそのボーナストラックの1曲。Orbital
がリミックスを担当しているところがミソかな。
♪09
Revelation / Josef K
1981年のシングル Sorry For Laughing / Revelation から。ドーナツ盤。
レーベルはクレプスキュール。番号は TWI023。番号が若い! クレプスキュールは、最初ファクトリーレコーズのベルギー支社として出発した。だから最初は
Factory Beneluxといっていた。その後、クレプスキュールとして独立するが、まだ独立したばかりの頃だろう。
このバンドは Paul Haigのバンド。彼はこの後ソロになる。かなり珍しいシングル盤だと思うのだが。
明らかに Joy Division に影響を受けているのが分かる。でもポッ。
♪10
Socialist / Public Image Ltd
このバンドにトリビュートを捧げなくてはとずっと思っていて、でもカフェではかけにくいので困っていた。まあ、この曲ならどうにかかけられるかなと思い、かけた。
1980年の名盤、通称 Metal Boxから。2枚組。このアルバムは、最初、映画フィルムのリールを入れるようなメタルボックスに入れられて発売されており、そのような名でいまでも呼ばれている。その後通常の2枚組として売られた。彼らの最高傑作の呼び声が高い。
1979年に John Lydon は Sex Pistols を解散し、すぐに Public Image Ltd(PIL)
のファーストを出す。これがセカンド。この曲はボーカルなし。Jah Wobble のベースがうねる。
♪11
Zoolook / Jean Michel Jarre
1984年の同名のアルバムから。Laurie Anderson や、Adrian Belewも参加している。Jean
Michel Jarre はフランスの電子音楽家。テクノミュージシャンという分類ではない。
では電子音楽家とはどういう分類かといえば、古くは例えば日本の富田勲とか、あるいは喜多郎とかをイメージすれば分かりやすいか。そういう系譜があるのだ。海外では
Vangelis とか。
♪12
Robinson Crusoe / The Art Of Noise
1990年のアルバム The Ambient Collection から。タイトルにもあるように Ambient な曲がそろう。
♪13
Arrangement / Tachibana Hajime
以前かけた AB1013 と同じく彼の1985年のベスト盤「逢うは別れのハジメなり」でかけているので、初出が何かよく分からないのだが。
♪14
Death Announcements and Funerals / Sigur Ros
2001年のHilmar Orn Hilmarsson & Sigur RosのアルバムAngels of Universe
から。
レーベルはアイスランドのFatcat Records。In memory of Palmi Orn Gudmundsson,
b22.04.1949 - d.27.05.1992 と書いてある。bは birth の略で生年を、dは death
の略で没年を示す。それが誰なのかは分からないが。
ちなみにアイスランド語なので、Orn の O の上には小さな点が2つ付く。文字化けするので表記できない。
追悼のアルバム。静かな、悲しい曲だ。
また来週。
2006年5月29日号掲載
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