GRAND PRIX 2024 |
株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ 「ソニーミュージック・プログレッシヴ・ロック・紙ジャケット・コレクション 第5弾 ルーチョ・バッティスティ編」 |
総評
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というわけで、2024年のグランプリは、「ソニーミュージック・プログレッシヴ・ロック・紙ジャケット・コレクション 第5弾 ルーチョ・バッティスティ編」にあっさり決まった。良心的な価格設定は第1弾からで、第5弾で特に値下げされたわけではないが、コメの高騰、キャベツの爆上げが、相対的な値ごろ感を際立たせたということだろう。くだらない話はさておき、今年は実にすんなりとバッティスティに決まった。まず、第一に紙ジャケのリリース数が去年から更に少なくなった。輸入紙ジャケやオールデイズレコードの紙ジャケはそこそこ出ているだが、残念ながらグランプリの対象外となる。旧作の復刻がアナログ盤、それもいろいろレア音源や特典を付けた豪勢なエディションで次々に出た。2023年から2024年にかけては、大物アーティストの訃報も多かったが、それら大物たちが残した作品群も、アナログ復刻はされても、紙ジャケは出なかった。大物では、ポールやクイーンの紙ジャケが出たが、リマスターはなくSHM-CDになっただけなのでインパクトは弱く、足が早かったのは25年振りの紙ジャケとなったポールの『ウイングス・ワイルド・ライフ』と『レッド・ローズ・スピードウェイ』の2作くらいか。フリップ&イーノやジョナサン・リッチマン、スラップ・ハッピィはそれぞれ数枚ずつで塊としての存在感不足でグランプリには届かない。サミー・ヘイガー期のヴァン・ヘイレンは紙ジャケの作りがしょぼかった。つまり、バッティスティしかなかったのだ。しかし、作品は素晴らしい。これまでバッティスティを聴いたことがなかった人も、これを機に紙ジャケを入手し彼と作詞家モゴールの二人によるカンタウトーレの名曲を堪能してほしい。 |
というわけで、2年連続でソニー・ミュージックレーベルズさんへのトロフィー贈呈と相成りました。 |
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ROCK/POPS |
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部門賞 |
ソニー・ミュージックレーベルズ 「ソニー・ミュージック・プログレッシヴ・ロック ・紙ジャケット・コレクション 第5弾 ルーチョ・バッティスティ編」 (ルーチョ・バッティスティ) 2024年4月24日 6W |
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次点 |
マーキー/ベル・アンティーク・レーベル 「スラップ・ハッピィ 紙ジャケット SHM-CD リマスター」 (スラップ・ハッピィ) 2024年4月25日 4W |
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3位 |
WaSaBi RECORDS/エアー・メイル・レコーディングス 「ジョナサン・リッチマン&ザ・モダン・ラヴァーズ やったね、ジョナサン!! ビザークレー時代の4作品が再び。」 (ジョナサン・リッチマン&ザ・モダン・ラヴァーズ) 2024年8月23日 4W |
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4位 |
マーキー/ベル・アンティーク・レーベル 「ホワット・ア・ビューティフル・プレイス」 (キャサリン・ハウ) 2024年6月25日 1W |
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5位 |
ユニバーサル ミュージック 「ポール・マッカートニー ソロアルバム 紙ジャケットSHM-CD再発」 (ポール・マッカートニー、ポール・マッカートニー&ウイングス) 2024年9月20日 5W、2024年12月6日 5W |
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6位 |
ユニバーサル ミュージック 「クイーン オリジナルアルバム 紙ジャケットSHM-CD再発」 (クイーン) 2024年7月17日 6W、2024年8月21日 6W |
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7位 |
DGM ディストリビューション・ジャパン 「ノー・プッシーフッティング」「イヴニング・スター」 (フィリップ&イーノ) 2024年3月27日 2W |
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8位 |
アルカンジェロ 「ファースト」「トットリヒト!光へ」 (ディスクス) 2024年3月6日 2W |
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9位 |
ワーナーミュージック・ジャパン 「ヴァン・ヘイレン サミー・ヘイガー期 完全生産限定盤 紙ジャケット・コレクション〜MQA-CDエディション」 (ヴァン・ヘイレン) 2024年9月28日 4W |
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10位 |
オールデイズ・レコード 「セイフ・アズ・ミルク」 (キャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンド) 2024年8月24日 1W |
JAZZ & SOUL & RARE GROOVE |
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部門賞 |
マーキー/ベル・アンティーク・レーベル 「ジャズロック〜欧州ジャズ 名盤4タイトル 最新リマスター 紙ジャケットSHM-CD」 (ヨアヒム・キューン、ウォルフガング・ダウナーズ・エト・セトラ、 ヤスパー・ファントフズ・ポーク・パイ、ハンス・コラー他) 2024年7月25日 4W |
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次点 |
マーキー/ベル・アンティーク・レーベル 「キリング・タイム」 (マサカー) 2024年6月25日 1W |
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3位 |
オールデイズ・レコード 「夜の大捜査線 オリジナルサウンドトラック」 (レイ・チャールズ、クインシー・ジョーンズ) 2024年12月27日 1W |
J-ROCK & J-POP |
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部門賞 |
アルカンジェロ 「ポスト・モダン・ミュージックへの序章」 (北村昌士+フォノジェニックス) 2024年9月25日 1W |
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次点 |
徳間ジャパンコミュニケーションズ 「縞馬に乗ったセクレタリー」「モーニング・デュー」 (菊地真美) 2024年1月25日 1W、2024年3月15日 1W |
ワールド/その他 |
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部門賞 |
ITALIAN GOLDEN MONDO/ディスクユニオン 「イタリアン・ライブラリー・ミュージック」 (サイケグラウンド・グループ、サンドロ・ブルニョリーニ、 ジュリアーノ・ソルジーニ、アレッサンドロ・アレッサンドローニ、 ダニエラ・カーサ) 2024年4月24日 5W |
紙ジャケじゃなかったで賞 |
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部門賞 |
Traffic 「In C -60th バースデー・フルムーン・セレブレーション ・アット・清水寺(2024)」 (テリー・ライリー) 2024年12月20日 1W |
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